レンズで動画の伝達内容が変わる!?

マイクロフォーサーズに限らず、レンズ交換可能な一眼レフカメラには、マウントシステムを変換する機構があって、純正カメラにはないOLDレンズをつける楽しみがあります

 

シャープ&明るいだけがカメラではない

通常は写真を撮るためのデジタル一眼用のレンズでしたが、動画が撮れるようになってこの価値はいっきに上がったと確信しています。このレンズを使うと古くて新しいというのか、温故知新ならではの、なんとも味わいのある絵がたたきだされます。

隅から隅までシャープという純正レンズもいいのですが、大画面で長時間見る場合は、あまりにも息が詰まるような感じを受けることもあると感じていますが、その点でも、箸休めや、息抜きになる絵がオールドレンズの良さなのかもしれません。

実際、マニュアルフォーカスが多くなるためボケが多くなったり、動画を意識して設計されておらず、太陽光線を映した際にレンズフレアが大きく出たりするのですが、案外おしゃれに見えるから不思議です。何より数千円と安くて懐に優しいし。(笑)

 

補完する能力を利用する

とにかく人間は不足するデータを補う能力があるようで、例えば大勢の話声から相手の声だけを聞き取って会話したり、劣化した音楽テープなどを再生して言葉が途切れる箇所があっても、それが一部であれば、それなりに脳内補完できることから、同じような補完作用が働いているのかもしれません。

一般的にはこれをイメージを刺激する絵というのでしょう。ズバリを見せるのではなく、雰囲気やトーンを作って、あとは閲覧者側で感じ考える余地を残す。まさに一流の映画や部隊、小説、といったアートに近いものは、クリアに見せない方が良い のはこういう所以かもしれません。流行りのグレーディング可能な撮影モードは、ラティチュードを広げるといいますが、本音のところは、他人と変化をつけたいという欲求の一つなのかもしれませんね。

手ぶれがなく明るくてシャープに撮れるカメラが圧倒的に売り上げ優位ですが、皆がそれを手に入れた瞬間、人と差別化できないジレンマがあります。YouTuberのレビュー映像プロの映像制作者に刺激を与え続けてくれますが、一方で機械だけ進化させて大丈夫かと自問してしまいます。欲しいを制御して、昔ながらのハードで商売する時代回帰しないメーカーの思惑にはまらない金食い映像に戻さないよう、新しいアイデアで勝負したいと思います。

ということで、引き続き観光客が減っているという播州赤穂の良いところを撮影し続けていますが、この旅もいったん終了になりそうです。写真はジンバル映像(4K–>2K。純正レンズ&OLDレンズ)の切り出しです。

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