電子出版の権利、ダウンロード販売のニーズ

今年はじめに実施したダウンロード販売の範囲を広げようと画策しています。

 

インフラ充実

ひつこいですが、もう時代はスマホ、タブレット。

スマホで4k(約4,000ピクセル)さえ見られる現代、720ピクセルでしかもプレーヤーが必要というDVDを、自宅だけに縛られてみる時代ではないと思っています。ブルーレイ可搬性の問題をかかえています。プレーヤーを持っていない人はまだまだ多いですし。

そもそも私的利用で複製しようとしてもコピーガードがかかっていたりすると目も当てられません。

 

イベント映像の使われ方

これは様々ですが、あえて、イベント直後ずっと後に見られると仮定すれば、頻度を考えてもイベント直後に見る手段は豊富にあったほうがいいと考えます。

つまり孫の映像をじいちゃん、ばあちゃんや知人、友人に自慢する手段を考えるとスマホにさえ表示させられれば、テレビに出力するとか、ミラキャストやワイヤレスディスプレイなど無線で出力するか、いまは自由度が高くなっています。

 

著作権法が望む方向性

chosakuそもそも著作権法を所管する文化庁が、守る権利の方に徹底しすぎて、もう一つのメリットである儲ける権利をおざなりにしたことが大きいと思います。

現状でも海賊版などの対策に追われこの傾向が強いですが、最近の改定では電子書籍など電子出版の権利も考慮されているようです。

記録媒体に記録された著作物の複製物を用いてインターネット送信を行う権利があるが、原稿の引渡し等を受けてから六月以内に出版行為又はインターネ ット送信行為を行う義務があり、これを違反したら出版権が消滅するというもの。

引用.著作権法の一部を改正する法律
http://www.bunka.go.jp/seisaku/chosakuken/hokaisei/h26_hokaisei/

 

媒体の保存年数

これも問題です。よほどのホコリ、傷、水などのコーティング加工をしていて、気温や湿度など保存状態をよくしていなければ、DVDは早くて5年遅くても数十年時点ダメ(閲覧不可)になると思ったほうがいいと考えています。あるメーカーでは品質の良いもので20年程度とある一方で、1000年記録というメディアもあるようですが、専用ドライブが必要だったりと決定打にはなりません。

その意味でもクラウドというか、サーバー上にデータがあって、いつでも見られる手法は時代のニーズに合わせて増えており、著作権や個人情報保護の点をのぞけば、すぐにでもはじめられるサービスが見つかります。

同時に会社が潰れる確率は低いですから2サービスにコピーしておくことが本当の意味での個人バックアップかもしれません。

ただし映像をファイル化するノウハウ、手段があるという前提ですが。

 

映像会社としてできること

写真 2016-08-30 16 11 19クライアントや利用者了承のうえでですが、撮影会社からの納品であればHPなどのサーバーにおいてダウンロード手段を提供するサービスが一番近道だと思っています。

もちろんたくさんのリスクもありますが、これを言い出したらキリがありません。億をかけたセキュリティーであっても閲覧権利者が悪人だったらペンサイズのデジカメなど忍ばせた小さなカメラで撮影してばらまけば終わりですから、プラスとマイナスを天秤にかけてプラスなら進めるべきでしょう。

 ユーザ便利を考えれば考えるほど、スマホシフトは必須でいっそのこと、生中継オプションもつけようか・・とも思った次第です。(実験はやってますが)

いずれにせよ、媒体で持つ安心には勝てませんから、現状ではセットが最善だと思っています。

 

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