「小説 豊臣秀長(堺屋太一)」上巻 後半 読書感想文

今日の京都勉強会向けの読書感想文

備忘録として 残しておきます。

p.152
兄藤吉郎は、常に尻に火が付いたように前に向かって駆けている。
兄の駆け昇る後を追う小一郎には苦労が多い。

城にいる者達の調和を保つだけでも大変。

ーー> 天下布武を目指す 常識を壊すベンチャー武将、信長だけに
スピードが速く、終わりが見えず 大変だと思います。

盲目的に信長の後をついていく覚悟のある秀吉は良くても、
木下組会社の向かう先、全体が解らない社員 小一郎をはじめ、
農民でもない生きる為に集まった部下達は、まるで海図のない、海を漂っている状態で
相当の気苦労があったと思います。

一方で 考える猶予を与えると、安定企業と比べて不平不満がでるわけで、
ベンチャー発展の為には 馬にんじんスタイルで 駆け抜けるべきなのかもしれません。

現代は、庶民には解りにくいAIベンチャーへの個人投資家の投資加熱で
プライベートクレジットが  世界バブル崩壊に繋がるとされていて
投資家もベンチャーも、働き手も 難しい世の中だと思います。

p.156
この弥兵衛がなかなかに才長けた青年であことを見込んだ兄・・・(略)
後に浅野弾正 長政と名乗って 豊臣家の五奉行の一人になるのは数年後。

p.165
小一郎は、そう思い、金森長近と言う、男に興味を持った。
後年、小一郎はこの男と深い仲になる。

ーー> 因縁はつくられるし、先見の明、人の才能を見抜く力は
今も昔も大切だったことが解ります。

赤穂浅野家 浅野内匠頭に繋がる 浅野長政・・・

p.249
義昭を上回る鋭敏な政治感覚を持つ信長は、、、、、これによって光秀が得た禄は4千貫、約五千石、、家老並の扱い

–>今も昔も情報や物事の価値が正確に分かるものは強い
もっとも、主君選びを誤ると、一瞬で 家族崩壊に繋がることも。

p.309
浅井長政が落ち目の朝倉に味方して自分に背くことはあるまい、と信じた。徹底した合理主義者の信長は、生涯人間の不合理な感情を理解できなかった。
それが最後にこの天才の悲劇に繋がるのだが、この時もそれで失敗したのである。

ーー>あの信長であっても、自分の天才さに、酔ってミスをすることが二度もあったのですね。
いつの時代も大きく成長するものほど、何度も生き死にに関わる荒波を越える経験がある。

京に上れるのに行かなかった 毛利元就の慎重さも勉強になります。
日本人の情や恩、和に対する行動は、欧米流の合理化では理解出来ない。

 

あらためて

その武将が何を成したか、というより
天が人を生かして その人に何をさせたいのか、天の意を汲む。

さらに、庶民は祖先道などから日本人の生き方を学び、われわれはどう生きるかを考え、
行動していくことに尽きるのかもしれません。

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