UASP
という規格をご存じでしょうか?
私は知りませんでしたが、USB Attached SCSI Protocolの略だそうで、懐かしのHDD規格、SCSIの技術をUSB接続に取り入れることで、高速な転送が可能になるという夢の技術です。
そもそもUSB3のポテンシャルは、5Gbps(640MB/s)ですから1秒に音楽CD-ROMが書込めるスピードですが、実際、ディスク側の書込みボトルネックもありスピードでそこまでスピードはまず出ませんでした。
それが同じ端子でもUASP規格なら既存の転送スピードが上がる可能性があります。
Windows8以降のOSと、対応HDDケースがあれば機能するようで、3TBのHDDと対応ケースを買ったこともありさっそく試してみました。
実 験
7200回転のSATA2 HDDで114MB/s出たので、ほぼ1GB使用済のこのディスクのバックアップスピードを測ってみました。
映像が主ながら細かいファイル群もあり2時間46分と結構かかりましたが、それでも計算上は104MB/s出ており、通常の5-10倍近く出ていることが解りました。撮影忘れましたが、カメラのSDカードのコピーもSUNDISKの32MB/sをうたうカードが45MB/s出ていましたから、バックアップにいいですね。
ちなみに、読込側をSSD 80GBに変更すると176MB/sになりました。もっと高速なSSDならまだ上がりそうな予感です。試していませんがあるブログでは400MB/secのシーケンシャルリード出ていたとのことで、読み込みなら規格ギリギリまで使いこなすようです。
考 察
今回のケースは3千円ぐらいで調達したものですが、映像屋さんにとって、数100ギガ、1テラバイトの大容量ディスクを扱うことも珍しくないため、抑えておくべきだと思った次第です。
ある種、外付けが内蔵のSSDと同じぐらい早くなると考えればいいかもしれません。2013年後半以降に発売されたUSB3.0であればほぼUASPに対応しているそうですよ。
絶対必要なバックアップ作業。無駄な時間を過ごすより、賢く最善を尽くすにこしたことはありません。ある種、コピー時間の計算ができれば、撮影現場で編集する前にバックアップを取ることも実現可能となります。