JANコードを更新するか否か

メーカーとしての顔を持つ当社としては、商品づくりをしていると、ぶつかるのが廃棄用のマーク。ざっくりいうとプラなのかアルミなのか、本体ボトルだけでなく、キャップ含めて、記述のガイドラインが存在します。

大きな流通に乗せて、万単位の商いをしている場合は特にシビアにしないといけないこの流通の掟ですが、小規模の場合は、限界があるようで罰則もあってないような感じをうけました。

これは頻繁に表記方式が変わる食品なんかの裏ラベルと同様、ラベルを大量在庫しているケースがあって廃棄損失が大きいと経営に問題があるという小規模事業主への配慮ですね。

JAN(じゃん)コード

JANコードを維持するかどうかそしてもう一つぶつかる壁がJANコード。特に大手の流通に乗せる場合は、そもそもこれがないと収めることが出来ないでしょう。

具体的には商品ラベルに記載があるバーコードです。例えばAmazonで商品を販売する際、このJANコードがあれば、スマホなどのバーコードリーダーソフトをかざすだけで、商品検索ができ、さらにそれがAmazonのソフトなら注文まで出来てしまう便利なものです。

その他検品や商品属性などを得るのにも使われます。流通システム開発センターに事業者登録し、企業専用のJAN事業者(企業)コードを得ます。あとは企業側の管理で、JAN事業者コードの末尾に番号を付けて、各商品を管理します。最後はチェックコードも備えていて、足し算した一桁目の数値を指定することになっています。

なかなかよく考えられた仕組みだと感心します。

企業がつける採番作業は、商品単位で作ってもいいですし、色やロットなどの単位でもよく、自由度があります。一方であまりにも商品点数が多い場合、安易な決め方で設計をすると、JANコードが不足したり、そもそも、ごちゃごちゃな体系になって、管理がむつかしくなるので、それなりに考える必要があります。

さらには、ケースに入れる単位ではまた別の纏め用のコードがあり、さらには世界で通用させようとするともっと上位の長めの、次世代コードがあります。

安いとはいえ、年商1憶未満は、3年か4年で維持費1万円がかかることと、ネットショップで顧客と直で取引することが多くなった今では、不要に感じて今回は継続をやめました。

 製造業はこういうところで流通業も体験するのだと思うと、なぜか不思議な感じです。そして映像会社なのに、製造業の社長に採番の仕方をお教えしたこともありました。いろんな業種を経験するということは、相手の立場に近づけるということであり、時間もコストもかかりますが、王道のような気がしています。

 

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