携帯電話のビジネス

国民一人から毎月確実にお金を頂戴するビジネスは、当然、大手が群がるのは間違いありません。

s-写真 2015-08-15 22 00 11税金、電力、ガス、水道、不動産といったものは、戦争に負けた後、国を売った人あたりから派生した人が起こした企業が優先的に占めていて不可侵の部分です。

TV局も国から独占権と莫大な金額をもらい、多くの企業から莫大な広告料を得る広告代理店も局と繋がる、さらに芸能界も同様でしょう。しかし先の業種と比べると、不安定さはあるでしょうし、それに群がる?映像制作なんてサービス業は、その末端も末端、吹けば飛ぶビジネス、ベテランになりギャラが高くなるとポイっ!ほんと笑ってしまいますね。

 

携帯電話ビジネスも仲間入り

規模は違いますが、インターネット創世期では、当初プロバイダーがそのポジションにいて、インターネット接続には、モデム、ADSL、光回線レンタルが必要でした。(今はモバイルオプション、公衆無線LANなどに変化して細々となっているようですが...解約していいかどうかわからない世代が多数なので、安定はしているようです。)

とにかくインターネットに接続するのはパソコンしかなかった時代は、パソコン通信時代を駆け抜けたノウハウをもった企業が強みを発揮していました。いくつかの回線業者とは微妙なバランスで共存共栄していました。

しかし、スマートフォンタブレットといった黒船がそのビジネスモデルを大きく変えました。

量販店で高価なパソコンを紹介され、否応なしに買ってきた人たちは、机の肥やしになる前に、パソコン教室で大枚をはたきました。しかし企業人なら役職と仕事を奪われる恐怖から、強引に覚えられた人たちと違い、メールがしたいだけ、Webが見たいだけの人たちは、こぞって、スマホ、タブレットにチェンジしました。

ここで台頭するのが、携帯会社。

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携帯電話大手3社の2015年3月期連結決算
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ソフトバンク1兆770億円(営業利益9,827億円)
KDDI 4兆5731億円(営業利益7,412億円)
NTTドコモ4兆3833億円(営業利益6,390億円)

(下は、日本経済新聞2015/3/6時点の売上高ランキングより)
ソフトバンク 14位 6,666,651
NTTドコモ 22位 4,461,203
KDDI 23位 4,333,628

 

携帯会社が旨みを享受

s-写真 2015-08-17 9 27 25PCの世界では、プロバイダー料金さえ払っていれば、e-mailというものにお金は無用でしたが、携帯会社は、ここにビジネスを見出します。まさにデータ通信は金になる。というか個人が毎月6千-1万も払っていて、さらに転入、転出でそれぞれが3千円をもらい、うまくいくと1万の違約金+携帯の月賦代残ももらえる損をしない構造なら当然でしょう。

とにかく、突如として企業群の生態系バランスが変わってきたように思えます。

とはいえ、思わぬ落とし穴も。電話をする行為が減ったことで電話だけの使い放題では2,200円-2,500円まで激減。さらにIP電話やSKYPEやLINE電話など、様々な手段で電話をするようになったことで、今後の見通しは明らかに不透明です。

s-写真 2015-08-17 11 55 20個人的にはiPhone4Sに格安SIMを入れて月1,260円(+Wi-MAX2)で運用している人間としては、もうどうでもいい話ですが、時間が経てば、スマホでも次第に旨みに穴が見つかるでしょう。

特にイオンなど一般人に身近なサービス会社や、NIFTYなど先のプロバイダー陣やビデオDVDレンタルのDMM、楽天のようなネットショップ系など熾烈な多業種による競争が起こっています。(生き残るためなら創業時の使命や、理念はどこへやら)

そんな中、スマホを熱望しない人達の携帯電話代一人あたり1,000円(電話代込み、水没・盗難での保障込み)は、携帯電話をさほど使わない人達には、”あり”な選択肢だと思います。(笑)

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