勉強会での読書感想文
いよいよ最終ページが近づき大詰め。国が大きいから大変だとは思いますが、それでも日本文化の方が深みがあるかと思います。
ということで太宗の貞観時代の記録話。
p.726 第5章 狩猟をやめさせた県の次官。
当時ではまだ収穫が終わっておらず、天の運行から観て皇帝が狩りをする時期でないと考え、太宗の滞在所に行って狩猟の中止を切に訴えた。
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戦国時代の日本でも大名、武将が狩りを楽しんだことが知られていますが、現在は日本の天皇陛下自らが、皇居で田んぼに向かわれる。(「皇室の稲作」1927年 昭和天皇からの伝統行事)
水稲をお手まき、お田植え、お稲刈りをされ、稲の一部は伊勢神宮に奉納し、神嘗祭や新嘗祭でお供えされ、五穀豊穣、大御宝である国民の平和と安寧を願う。
古くは『日本書紀』アマテラスオオミカミが孫のニニギノミコトに高天原で作った神聖な稲穂を授け、『人々の“命の糧”としてお米を作りなさい』と命じたことを日本の稲作の始まりとしています。
この違いはなんでしょうか。
2日前、4月4日に種植えした畑を観てきました。
トウモロコシ、ジャガイモ、白菜、大根、枝豆など、無農薬、化学肥料なしの畑でしたが、プロの隣の畑よりも 元気で大きく成長していました。
大根2本と白菜外側の葉を収穫し、生でかじりましたが、2か月でこれほどまで成長する驚きと、大根と白菜のみずみずしさに思わず感動してしまいました。
上を見上げたら 守り神のようにトンビが上から周回し、抜いた大根の根本からはミミズや小さな生物が、元気に動いていました。
あらためて、太宗の狩りを観て思うことは、戦争をシミュレーションするのは理解できるものの、トンビなどの猛禽類は、田畑を荒らすモグラなどを、捕まえてくれる。生態系の循環を意識した考えはなかったのだろうかということ。
トップ自らが汗をかいて 国民に率先垂範する 日本の伝統と文化を、次世代に残したいと強く思った次第です。