歯科関連の感染症マニュアルから肺炎対策のヒントを得よう

歯科関連の感染症マニュアルを探していて、感染対策指針というのを見つけました。
公に発表されたものを探すのに、ネットは便利ですね。

そこには日本補綴歯科学会と書いてあります。ほてつ歯科と呼ぶそうです。

ほてつとは馴染みない言葉ですが、歯が何らかの要因で欠け、かぶせものや入れ歯などの人工物で補うことをいうようです。そもそも歯を失うと口もとの見た目にも影響することもあることで、 そういう視点で歯科を考えるとのことで、世にはたくさんの学会があることに気付かされます。

www.hotetsu.com/s/doc/infection_measure.pdf

 

冒頭文章から業界の問題点が見えてきます。(多少、短く改良)

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歯科技工物などに対する感染予防対策は、直接患者の血液、唾液などの体液に触れるにもかかわらずあまり進んでいない。理由は、印象材(入れ歯)の変形、模型表面の劣化、薬剤の残留、金属の腐食、消毒経費などである。

患者から医療従事者への感染、その逆や患者同志の交差感染などのリスク回避のために、われわれは治療過程で必要な器具洗浄に対しても、十分な感染予防対策が必要。

すべての医療従事者が感染予防についての正しい知識を持ち、感染防止のための行動が必要である。
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歯科は経営規模が小さく、薬剤運用や、コスト、人員体勢という点で十分な体勢がとれない。どんな病気を持つ患者かわからない客の飛込みが多く、血液や体液が飛び交う感染症の最前線にいながらも、自分達を守れていないということがわかります。逆に言うと、患者の立場であっても恐ろしいということです。

 

 

さらに高齢者への入れ歯洗浄についての記述。(多少、みじかく改良)

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<高齢者専門施設での義歯(入れ歯)の洗浄>
患者に装着された義歯は汚染されたものであり、入院患者の義歯同士が触れるような洗浄をしないことが原則である。したがって、デンチャープラークコントロール(入れ歯への歯垢洗浄)は個々の義歯で行うべきであり、介助者もグローブ装着して洗浄すべきである.
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入れ歯をは個々で洗浄すべき・・・血液と体液の恐ろしさは、まさにここにあると思います。赤ちゃんにじいちゃんがキスをすると、虫歯がうつるのと同様、他人への感染はとっても身近であるということですね。

 

 

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<印象体の消毒による影響>
消毒効果と模型の精度を考えた場合、消毒効果が優先されるため、消毒効果が上がりつつ、いかに印象材への影響が少ない消毒方法を選択するか、あるいは効果ある消毒により,いかに影響が少ない印象・・・・
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消毒に対する難しさが 出ていますね。

影響0を優先ではなく、感染症予防が第一だから、影響度合いを少ないものを選ぶというわけですね。

 

 

もうひとつ、情報元は失念しましたが、滅菌、消毒についての記述があったので列挙します。

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滅菌・消毒の基本的な考え方>
① 確実な滅菌・消毒を行うために十分な洗浄・十分な乾燥
② 再使用する器材は使用目的に応じた滅菌・消毒
③ 滅菌を確実を行うために高圧蒸気滅菌
オートクレーブにかけられないものは、グルタラール製剤などによる消毒
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最後のオートクレープという高圧蒸気マシンは、80度から140度を越える蒸気で滅菌出来るのですね。 15分とか電気代がすごそう。

1番の前処理をどれだけしっかり出来るかに、かかってくると思います。

 

 

 

ご参考までに、歯科の感染予防の世界では、 2番の 減菌、消毒の行程で 3段階にわけた汚れに応じた薬剤が使用されます。

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(高水準消毒薬)細菌芽胞の消毒も可能
グルタラー ル製剤、オルトフタルアルデヒド製剤、過酢酸製剤

(中水準消毒薬)抗酸菌までの消毒が可能
アルコール系消毒薬、次亜塩素酸ナトリウムなど

(低水準 消毒薬)栄養型細菌やエンベ ロープを持つウイルスが可能
塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、両性界面活性剤など

厚生労働省の指針では,HBV はアルコール類で は不活化されず、特に血液の付着した表面に対してはまず、乾燥を避けながらの洗浄を行い、その後、 消毒あるいは滅菌することを勧めている。
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ちなみに次亜塩素酸は、金属を侵食するため、防錆剤入りを使用する必要があるといいます。菌を殺すために肝心の入れ歯が変形したりサビてしまうことがあっては意味がありませんが、感染予防の優先順位が高いのです。

8kirei3一方で、歯垢や入れ歯に付着するバイオフィルムは、循環温泉の配管同様、物体にへばりつき、生物膜のバリアで塩素の効きを弱くします。結局、量を増やすことでリスクを下げるしかないのですが、無駄玉を打つ分、コストがかかります。

 

 

原理を知って良い口腔ケアで自身の健康寿命を延ばそう!

洗剤を革命するナチュオnatuo々の資材は、前処理段階でつけ置きまたは、泡洗浄しておくことで、バイオフィルムのアミノ酸結合を壊し、水で容易に 洗浄できる状態にします。まさに危険な薬剤を使用せず、バイオフィルムを除去する ことができるというわけです。

歯科のプロが感染症予防に使用する酵素洗浄液だから、(高い洗浄効果・安全性、入れ歯変形なしなど) 個人の入れ歯洗浄や歯ブラシに付着した汚れ、さらに台所の配管の汚れやお風呂場の排水溝、洗濯機のドロドロ汚れ、様々な用途に使用出来ます。

歯科が決して売らない商品を、テレビCMのイメージだけで買って、未だ肺炎が増え続ける状況はなんとかしたいなぁと思います。
菌に対する身近な問題

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