明日、いや1年後 失明したらどうしますか?
昨年のことですが、雪ちゃんのダンス教室に通う いくこさんにインタビューさせて頂きました。
やはり神さんは乗り越えられる人に チャレンジを与えてくれる。そして乗り越えられる様に、ヒントや助けが用意されている。そもそも多くの人に何かを学ばせるきっかけに、その人を使わしている(動かしている)のだと思わざるを得ません。
足るを知り、自身の能力を悪に使ったら最後、あちらでどんなにきつい罰があるのかとドキドキしています。
曽我友紀子 Youtube COCO PEACHチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCE7Ln1aPMiwgVq1dA6wu_fw
文字おこし全文
完全に失明して、もう神様でも直しませんよと言われたんですね。見えなくなるって言うのは本当にすごくショックなんですね。でもあの何か自分が挑戦すれば本当にできるんですね。パソコンも始めたんですけれども、それも見えなくなってからだし。 iPhone も使いたいなと思って iPhone にも変えて
お名前の方をお願いしていいでしょうか。いくこ と申します。後期高齢者です。
後期高齢者のお顔じゃないですけれども、そして今日も美しいですよ いくこさん。
病名は網膜色素変性症という病気で。始め病名をお医者さんから言われた時には、もう完全に失明して、もうあなたの病気は神様でも治せませんよって言われたんですね。
主人が元気な頃に20年ぐらいに前になりますけれどもね。京都大学の山中教授が新聞に出て主人が、お母さん 長生きしていたら もしかしたら目が見えるようになるかもしれないよと話を聞いて、まあ私達の時代はもうダメかもしれませんけれども、もう少し若い人達だったらもしかしたら見れるようになるかもしれない病気だそうです。
病名が分かったのは45歳ぐらいで、完全に失明したのが50歳です。震災があった17日ですね。15日までミニバイクに乗ってました。震災の後、急激に一年で完全に失明しましたね。その時の、すごくショックでしたね。
お医者さんから徐々に見えなくなりますよーとは聞いていたんですけれども、そんなに急激にとは思わなかったので。
やっぱり震災の家が壊れたりしたり、引っ越ししたりしたので、ちょっと精神的にショックがきつかったんではないかなという感じですかね。今はどういう世界が見えているんですか?
今は本当に想像だけの世界なので、その先生がね、今日、髪ピンクよっておっしゃったんですけど、あぁこんなイメージかなぁという風な想像だけの世界なんですけれども。
色も明るさ暗さも、色も形も途中まで見えていたので、色を言われても だいたいわかりますし。まあ形も大体分かるんで。まあだいたい想像はつくんですけれどもね。
主人が1年前に亡くなりまして、明日がちょうど命日なんですけども。一人だったら視力障害者でも社交ダンスやってる人がいるから、しない?って誘われて。大丈夫大丈夫って誘われて、ちょっと団体でやってるグループの方に行ったんですけれども、全然知らないものですから、なかなかついていけないなーと思って。
もっと近くで個人レッスンやってるとこないかなーと思ってちょっとネットで調べたら、曽我先生が大丈夫ですよ とおっしゃってくださったから。それでこちらに寄せていただくことにしました。
4月に始めたのかな、5年前に。たぶん西川先生の指導がいいのだと思うのですが。私に対して。私が見えないというのを、解ってくださってて。
見えてる方だったら、先生の格好を見れば分かるから先生も指導しやすいと思うんですけれども。私分からないから、こういう筋肉、こんな風に動かすんだとか、腰をこんなふうに動かすかとかっていって、先生の BODY を触らせて頂いて、本当に手取り足取り頂いているので。
二人子供がいるんですけれどもね。子供達もやっぱりなんか、趣味を持って、お母さんがお家にこもってるのでなくって、外に出て、何か、生き甲斐を持って生活をしてくれてるのがいいっていう感じて言ってくれているので、それで続いてるのではないかなと思います。
なかなか、教えて頂いているように、なかなかいかないんですが。
いくこさんは、ステップを必ず覚えていらっしゃいますし、一つ一つのレッスンを大切に、必ず習得されて帰っていかれていますよ 。
次の目標は?
今まで、ずっとね。スタンダードっていうのをやってきたので、次はラテン、ルンバとか、聞いただけでは難しそうなんですけれども、そういうのをやってみたいかなぁという感じですけれども。
前回サンバやっていらっしゃいましたよね。ラテンも良く踊られています。
まぁ他の方の踊ってる姿が、見えないだけなので、出来ているかどうか解らないのですが、これでいいのかなぁという感じで。
見えなくなる というのは、ほんとにすごくショックなんですね。でも何か自分が挑戦すれば、本当にできるんですね。
私もあのパソコン始めたんですけれども、それも見えなくなってからだし。
2年前から iPhone を使いたいなと思って iPhone にも変えて、人にいろいろ教えてもらいながらでも、何とかできるので。
やっぱり見えなくなったからといって、落ち込むのではなくって、やっぱり外に気持ちを向ければ、まぁ何とかなるんじゃないかなあと思います。
だから外に出たら、やっぱりそういう視力障害者の団体があるので、そういう人にいろいろ教えて頂けるし、いろんな行事とかがあるので、視力だけでなくして、そういう障害があっても、外に出ればちゃんと助けてくださる人がいらっしゃるので。
まぁその時はショックですけれども、気持ちは外に向けていっていただけれたらいいかなぁと私は思います。
普通のパソコンにソフトを入れたら声が出るんです。視力障害者用のソフトが7本ぐらいあるんですね。市の方で申請すれば10万円補助が出るので。
ボイスオーバーって、音声で発信できるんです。siriというのが立ち上がったら、ホームボタンを押して、曽我先生に電話って言ったら曽我先生に電話が繋がったり、曽我先生にメールと言ったら、本文はどうしますかと聴いてくれるので。今日は何々お願いします と言ったり。
もしかしたら字が、漢字なんかはちょっと変換がうまくいってない場合があるかもしれませんけれども。もう慣れてる方はもうキーで打っていけるかもしれませんが、私はそこまではなかなかいってないので。
別の何かが出てくると聴いたことがあります。やっぱりねぇ、音に敏感になりますね。
その前に気づいていらっしゃいますね。忍び寄っているつもりなのですけど。何年続けられるかわからないんですけれども、これからもよろしくお願いしたいと思います。無茶ぶりなインタビューにお付き合いありがとうございます。宣伝まで頂いて