自然界の役者たち共存

風で銀色になびくオリーブ。

ぼんぼりのようなお飾りの実を揺らしている姿は、まるで 産まれたての 子供が 新しい洋服を来て、キュッキュと音がなる ゴムのクツを履いて、テクテク歩いているような 感じを妄想してしまいます。

自然は人間が何かをしなくても、しっかり自立し、こうして実をつけ、子孫に繋いでいく。人間は口や脳がありながら、大事なことを子孫に繋いでいないのかもと、反省させられるのです。

 

自然の摂理とは

食の安全が問われている中、水だけで育つ未来の野菜の研究や、害虫被害にあいにくい 農薬の研究、季節を問わず素早く、大量に つくれる食べ物の研究が進んでいます。自給率が低い日本ではありがたい技術です。

一方で、添加物で固めた加工食品など 、もう自然の食べ物とはいえない物体群が、街をせっけんしています。

国の安全調査は、添加物単体の安全性テストのみといいます。つまり薬剤と同様、組合せテストはなされない。しかも、1日に摂取する限度があっても、微量ずつでもいろんな食を積み重ねる一般消費者には、消費量を測る目安がなく、自衛出来ない状況にあります。

 

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促成栽培の農薬がひどくなり、すでに太陽のチカラ では 亜硝酸窒素毒を排出出来なくなった土。この土で育った個性のない、綺麗に整った野菜たち。家族や仲間の団らんの中心だった、鍋の後の雑炊は、保管や輸送のために塗布された添加物が落ちきった薬材群をさらばえる罰ゲームに変わりました。

ほうれん草の栄養価は、10年前の1/10以下に落ちているといわれ、土で作らない 野菜はさらに多くの要素が不足すると言われています。

さらに、遺伝子組み換えでない と書かれた豆腐や納豆など 大豆加工食品。国産100%と書かれていない場合は、遺伝子組み換えの大豆が混ざっているといいます。それが合法だっていうし、大豆輸出入にかかわる人によれば、極端に安いものは、100%もあてにならないといいます。

放射能を被った可能性がある野菜を買わない主婦の気持ちはわかりますが、大学の先生に言わせると、貴方が普段食べているものの方が余程危ないといった警告が未だに忘れられません。

そう、大学で学んだ人も、自分たち用の野菜を育てる農家も、薬材が危ないと知っても、何かを恐れて ひっそりと自衛しているといいます。

高いものが良いものとは言い切れませんが、安いものしか買わない消費者がこの環境を作っているということを、我々は忘れてはいけない。汗をかくことを辞め、口に美味しいが身体に悪いものばかり食べて、病気を増やす。さらに楽に、もっと安く、もっと儲けるを追求した 結果、自然の摂理とは関係ない方向に、全体が向かっているのかもしれません。

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