天皇=天+自(然)+王 ですか?

大詰めを迎える十七条憲法の学びですが、天皇というのは、漢字の成り立ちからも、自然と周辺が王を立て、天の仕事、つまり公道(天の理)をする人である。

天の道理とは自分をなくす無私にして、人を生かし、活力を与えるものであることが解りました。

一方で帝王とは、各地の王を束ねる帝(みかど)であり、まるで前政権を破壊する革命と、良いものは活かし変えるものは変える維新の違いのごとく、西洋と日本の考え方の違いが大きいことが解りますね。

という優れた書をもつ十七条憲法は、官が守るべき規則が書かれています。勤労統計問題、種子法廃止など、ひとつとっても、”私”ばかりが目立つ。庶民を苦しめ、国を貧しくする、まさに憲法とまったく逆張りをいっている政治であることが解ります。

 

言志四禄 201~感想

いつもの読書感想文です。(自身の忘備録に)

201 p.239<神だのみ>
人が災いや心配事に出会うと、神様にお祈りしてこれを払おうとする。誠の心で祈るならばあるいは効験を得るかもしれない。・・・およそ天から来る禍いや幸福は、運命があって避けるべきものである。・・・例えば頭や目の病気をお腹や背中に移すようなものだこれでは祈っても何の益もない

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他人に祓ってもらったり、安易な抗がん剤、放射線治療のルーチン化、生活習慣を変えようとしない患者など、金で医療を売り買いする他人任せの姿勢は天に逆らうのかもしれません。

今週の雑誌 東洋経済にも「病院が消える」テーマが特集されており、世界2位の病院数の日本では、今後 維持できなくなる病院が増えることが問題視されていました。経営悪化を理由に診療突如休止で困っている人も多く、「病院大淘汰」は都心ですら安泰じゃない。

患者数上位の5~6病院が大部分のシェアを占め、中の病院以下は、患者減少、医師不足…消耗戦の末共倒れの危機。

問題の一つは院長には医者しかなれず、経営知識がない人が多いことが大きな問題。医療は商売だけの経済視点で見てはいけないが、そもそも医療機器が高額で、赤字経営の病院が多く、闇に新療報酬の権限を売るなど、危ないところも多いとのことでした。

一方で少なからず志高い医師達が真実を明かし、正常化に向かおうとする流れがあることを思うと、まだ救いがあると感じています。真に病院はユーザに真摯に向き合い、ソリューションとして情報開示や領域外の精神面、食べ物面も含めて健康寿命を延ばす方向にシフトすべきなのでしょうね。

今や2人に1人が罹患し3人に1人が亡くなる癌と言われますが、正しく全世界の叡智を集めることが出来たとき、光明が見えるのかもしれませんね。

 

 

204 p242<良知と良能>
天が万物を創始し、これを難なく司っているのは人間の良知にあたる。地が天の創始した万物を何のわずらいなく生育しているのは、人間の良能にあたる。ところで、天も地もその根源である太極に統(す)べられているのであるから、良知良能も別別ではなく1つのものである。

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結局はお借りした身体も、知恵も、技能も綺麗に使い切ってお返しすることしかないのかも。死んだら障害がなくなるという、話もそれに起因している。前項「201」にも通じる流れですね。

 

 

236 p271<経書を読む心得四則 その二>

経書の意味を極めようとするには、自分の心に拠り所を置き、自分の心に証拠を取るようにしなければいけない。もし、ただ文字の上のみに考えところを置いたり証拠だてをして、これで継承極め尽くしたとするならば見解の狭いこと甚だしい

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「文字の上のみに考えどころを置いても見解が狭い」というのは、頭が痛いところ。

やはり理解の深さは、見る側の社会的背景により違うし、具体的な案件に照らし合わせなければ応用が効かないし、そもそも脳に、記憶に残らない。そして一つの答えを出すよりも、考え方がたくさんあることを知り、相手の心境に寄り添い、器を広げるべく、高め合えた方が良いため、この感想文シリーズのごとく、議題として捉えるのが良いのでしょうね。

圧倒的多数で啓発するには、YouTubeライブでの真面目なコミュニティは最高の器ではないかとも思います。世界が集い、これを実践するするためには英語を覚えるべきで、やはり頭が痛いのですが。とにもかくにも、実践のための学問としねばならないことを心に刻みたいと思います。

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