グリーがバーチャルYouTuber事業に本腰をあげて数百億円市場の可能性があるとして100億円投資をするニュースもある中、ドワンゴとインフィニットループが、ジョイントベンチャー「株式会社バーチャルキャスト」を今年4月に設立して、4か月が経過しました。
その中で言われていた「Vカツ」とバーチャルキャストのサービス連携(VRM規格を通じた相互運用)が実現化したようです。
8月30日からVカツのバーチャルアバターがバーチャルキャストで使える、新アイテム【光源】を追加などバーチャルキャスト ver 1.3.1aをリリース 詳細は以下 http://ch.nicovideo.jp/infiniteloop/blomaga/ar1657880
さらに今後は投げ銭システム(Vギフト)や、スマホだけでアバター作成、配信まで出来るシステムに向かう様ですが、HTC Viveやトラッカーの供給も安定化に向かい、素人Vtuberが作って見た動画を増やしている中、確かに世の中も少しずつその流れが来ているように思えます。
特筆すべきは、VカツもバーチャルキャストもVtuberとしての商用利用はOKとのことで、Vカツからの5000円でのVRM出力は一部制約があるものの、市場拡大に趣を置いていることは間違いありません。 |
個人的にこれらの仕組みの面白いと思えるのは
- オリジナルのバーチャルキャラクターで集まれる(顔をさらさなくていい)
- タレントを使うリスク(金、契約期間、2次利用権、不祥事など)がほぼない
- 発信者はどこにいてもいい(全国どこでも)
- 音声クオリティが確保されている(ヘッドセット同梱)
- トラッカーをサポートしているので低コストでより滑らかに動かせる
- 上記の絵をYoutubeなど、ヘッドセットを持たないユーザに広く見せられる(株主総会にも登場するかも)
VRchatは全世界で広がっていますが、日本語圏内だけでという意味ではニコニコ系の流れを持つバーチャルキャストは安心かもしれません。
まさにリアルタイムにアニメを作るための仕掛け一式が出来たように思えます。一方で、4千人を超えるとされるVtuberの中で人気を作っていって、それだけで生きていけるようになるにはビジュアル面だけでなく、本気の中身が問われるわけで、結局バーチャルといいつつ、学び続けない(インプットがない)といけないということにつきますね。癒しは必要とはいえ、何も知らないを売りにするタレントはそこそこ賢くなくてはできない。もちろんネタがなくても集まる人からインプットしてもらって配信する人も多いですが、共感や学べる場にならなければ限界があるでしょうね。
以下映像は1か月前にバーチャルキャスト単体でテスト(音なし)