なんちゃってステディカムを使っていたころから考えると、自身でも驚くほど使用頻度が増えたジンバル。念のため、これはカメラ移動撮影時の映像をスムーズにする装置の話題です。
当然、カメラバランス含めたセッティングにかかる時間や、風や傾斜のある環境での使い勝手、移動中の角度替え、さらにはフォーカスやズーム域変更さえジンバル側でできる機種もあるなど、圧倒的にジンバルに分があると確信していますが、そんなジンバルを使っても絵に違和感が出てくることもあります。(アイスクリーム型、シングルハンド)
- 一つは上下動。普通に歩きながらの撮影では、歩道のフェンスを見ながら歩くと良く解るのですが、左足右足と出す足に合わせて、大きく上下に移動して見苦しい絵になりがちです。
- 一つは、自然な円弧を描くようなカーブなど、慣性の力を使ってスムーズで自然なステディカム、機械式の絵と比べると電子式は負けると思うところもあります。
- 上記について、やはり上下は大画面で見れば目立ちますし、左右の弧を描く絵は、惜しいけれど使いにくい絵になることが多いです。きゅっと止まる感じも違和感がありますね。
だからさらなる文明の力として、スタビライザーのソフトウェアで補正する手段があると思っています。使わずにこしたことはありませんが。
後加工はダサいと、いっさいソフトウェア補正はしていないことを強調するカメラマンもいますが、足技や手わざのすばらしさなどを主張したいのは解りますが、既に超広角レンズや、ジンバルを使っている段階で文明の力を使っているわけで、こだわらずに使えるなら使えばいいのではと思っています。昔の映画は広角がなくレールを使ってもぶれていたようですね。
話題に無関係な写真ですが、日本で最初に開国した下田に行ってきました。また海水用でにぎわう白浜や、勝海舟と山内容堂が謁見し、勝の弟子 坂本龍馬の脱藩が許された地であり、ハリスに使え日本のためを尽くしたが、不幸な末路をたどった悲しいお吉の墓を祀る宝福寺さんに行ってきました。このお寺の方はとても親切で気持ちがほっこりしました。 |