古事記より 神々は変化しながら常住の世界を生きる

今日の古事記の勉強会。今日はとても難しい話でした。まるで物理学のような話にも聞こえますが、一部だけ画像を掲載します。

個人的には宇麻志阿斯訶備比古遅神(うましあしかびひこじのかみ)がお気に入り、うましは美味しいという意味で、アシはたくさん茂っているという意味、そしてカビはまさに発酵ですから、人間界の話でない魂の世界とはいえ、現在、腸内フローラの発見が医療を根本から変えるとされているように、昔から生命体の根源には天が作る無料の発酵物が体を維持していくことに必要であると啓示してくれているようで仕方がありません。

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高御産巣日神(たかみむすびのかみ)と 神産巣日神(かむむすび)

東洋の哲学は悟る世界であって解る世界ではないから難しいのですが、宇宙の一元生命を説くというのか、神も人のように同じ命を生きていることの証明のようなことだと理解しています。腹を引っ込めたら胸回りは自ずと広がる。シーソーのごとく一方が下がれば片側が下がる。まさに収縮と拡大が同時に行われることで躍動する。その結果、銀河系宇宙や、太陽系宇宙が生じてきたということ。

ちなみに天の川は天之常立神(あめのとこたちのかみ)であり、常に立っている=永遠に常住ということ。そこにいるから何もしないのではなく、時々刻々にお姿と色合いが変わってゆくのが、神の世界。実は我々も同様に、瞬時瞬時に変化している。実に人間の体は7年間で完全に入れ替わっているといわれています。宿業だけが変わっていないのであって他は全て変化している。

前に蒔いた種が次に生える。次に蒔いたものがその次に生えるということだけ。まさに仏教の因縁論に通じる話ですね。

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今日大阪では神皇産霊神(かみむすびのかみ)の子とされる少彦名(すくなびこな)が祀られる神農祭でしたね。

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