映像製作の効率化はITで劇的!

映像の仕事をフリーの頃を合わせると15年以上は経験していますが、SEを10年経験したからこそ、合理化が出来ていない古い業界だと思っています。こだわる人が多すぎてクライアントの要望と逆を行く人も多い。

写真 2017-11-14 22 51 59そもそもDVやHDV時代のデジタルテープ運用がなくなったおかげで、デジタルキャプチャーという無駄時間がなくなってホットした現在も、相変わらず、というよりも一歩進んで二歩下がるような恐ろしいほどの作業量は変わっていません

おそらく映像とコンピューターの融合(放送と通信の融合とも、映像のIP化とも)が完璧に進んだために、スマホやタブレット、コンデジ、一眼レフ、ミラーレス、360度、アクションカム(GOPROなど)、ドローン(MAVICなど)といった多種多様な撮影装置が産まれたこと、そして規格も少しずつ増え、グラフィックソフトやアニメーションソフト、PowerPointも巻き込んで、多品種な編集ソフトが出てきたこと、さらには生中継、ゲームライブチャット、カラコレ、カラーグレーディング、VR、ARといった映像出力(活用)する手段の増加が要因となっていると思われます。

 

まさに映像が人と人をつなぐツール

ほったらかしで仮ナレ収録。十分聞ける!使える!

ほったらかしで仮ナレ収録。十分聞ける!使える!

Youtuberがきっかけで憧れのアーティストからコメントをもらったとか、小さなネットショップですら映像を活用して他社と差別化しようと意気込んでいる中、ますます映像製作の作業範囲は膨大に、さらに専門性が細分化していっています。

だから一人で実行するには無理があって、専門家が集まる必要があるのですが、上記技術のほとんどをITでくくられるぐらい、コンピュータやネットといった技術が必要なのです。

にもかかわらず、映像にかかわるベテランの多くはITに疎い人が多く、自身のカメラ設定すら満足に理解せず、エンコードの転送レートを間違え、動画ファイルのやり取りに苦労をしているように思えます。

やがてホームページの役割が変わり、スマホやYouTubeチャンネルだけでコンサートや商売(費用徴収)が出来るようになると、コンピューターのプロであるHP業者さんや、IT業者がいっせいに映像に向きを変え、業界になだれ込んでくることが予想されます。

 

まだまだ効率化できることは多い

写真 2017-11-14 22 47 35企画や提案、見積り、受注後のシナリオ製作、撮影、文字おこし、編集、アップロード、生中継等、あまりにも非効率&高価格が目立つ映像製作ですが、全国カメラマンネットワークとIT技術を使えば1/3以上の時間短縮できるところは見えたように思えます。

いくつか例を挙げれば、撮影は東京から1人が全国に出向く無駄、5Mbpsで良いのに、30Mbpsでエンコードしてくる回線・エンコード時間の無駄、重い機材・三脚で交通費の無駄(渋滞リスクと早い起床の無駄)、30m以上の重く太いケーブルを引いて巻く無駄時間。30分以上の仮ナレを入れる無駄。(上から2つ目の図はピュータに読ませて自動で9割以上音にした)・・・

とても生意気ながら、無駄時間を顧客へ請求するのは失礼なことであり、利益を増やしつつ、お客さんにも安く提供できるという新時代の映像製作ワークフローのためにもIT技術はぜひとも身につけたいと思う次第です。(もちろん自分にもいえますが)

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