弁護士という悲しい職業

業界に恨みがあるわけでも、詳しいわけでも、変な意図があるわけでもありませんが、あくまでも見て聞いて学んで、感じたこと。

 

弁護士という職業

相手の弁護をするという職業は、ある種、裁判官や検察同様、聖域であると思いますが、やはり理想と現実は異なるのが常であります。

結局のところ、弁護士を目指すところまでの工程では、少なくてもその人たちの精神性や目標はとても高いものであり、記憶の詰め込みと、多くの同世代が得る楽しみを排除しながらも、脇目も振らずある種盲目的に高みにあがっていく姿は、ある種、尊さ・美しささえ感じます

地元が誇るスーパーエリートでも大卒すぐに司法試験受かる人は奇跡ですから、もっともな話です。しかし数パ―セントという狭き門(今はもう少し敷居が低くなってレベルが下がった様です)を通ったものが、全て食えるようになるにはまた違う技能が必要になってくるようです。

 

弁護士は依頼者の味方?!

本来、訴訟が起こっても弁護士経験がないどころか、その業界すら知らないペーペーが、任されることも多いようです。だから弁護士事務所と名前がつけばすべて安心して相談できると思ったら大間違いなのです。

あなたが訴訟の当事者だったとして、頼るべき先生が、そんな新人先生だったらどうでしょうか?事務所がベテラン含めた複数人で構成されていたとしても、報告連絡相談が密に行われているとは限りません

冷静に考えれば、離婚相談や労務相談といったどこにでもあるようなトラブルならある種、経験が積みあがっているだろうと思いますが、慣れない業種企業間のトラブルには、多少弁護士経験があったとしても弁護士自身が業界素人の場合があります。

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弁護士をファームウェアアップデートしよう!(うそ GH5のFHD10bit記録の図)

立場的に、必要な業界情報は瞬時に入手・理解して、業界常識を身に付けてから物事を進めると思っていると裏切られます。その素人感覚のまま、ある一定の答えをだそうとするのですから、裁判結果は、正義になっていないケースがあるということです。大きな声が勝つとか前例主義は笑えます。

大誤解を承知で書き進めると、民事裁判は、ある種 カモネギワールド。直接、当事者同士が示談すれば、安く早く終わるものを、わざわざ第三者の知らない人にお金を渡し続けて、ロングランの寸劇をやるような感じかもしれません。

寸劇というのは、実は答えは決まっているから。訴訟が起こると裁判官や双方の弁護士が相談して、あらかじめ落としどころを決めているという話です。そして緩やかにその目指す方向に依頼者を誘導してゆく。

もちろん儀式的に双方の言い分は聞くけれど・・・なにせお互い難しい試験を受かったもの同士、同胞なのです。しかも新人弁護士とベテラン弁護士が対決する場合は、裁判官とベテラン弁護士に新人が説得されるのは当然の絵図、負けた方は数十%の成功報酬は得られなくても、損はせず、負けても大きな傷は負わないようにできているのです。

アメリカなんかは、弁護士同士がわざと長引かして、値段を吊り上げるから、弁護士をチェックする第三の職種があるようですが、さすが日本はそこまでひどいことはしないようです。

もちろん法曹業界に関わるすべてがそうだとは思いたくありませんが、お医者さん同様、少しおかしいなと思ったら疑うべきです。何せ訴訟を受けたあなた自身、業界のプロなんですから、業界知識がなく、勉強していないと感づいたらすぐに弁護士チェンジをするべき(セカンドオピニオン)です。ほんと裁判は最初の戦略が肝心です。

いや、法廷で争うことが双方の時間とお金の無駄になることが多いのだから、茶番の寸劇を抜け出て出来る限り示談すべきなのです。

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