コンテンツ本体を楽しむ時代から工程を楽しむ時代の到来

ユーチューバー(Youtuber)のおかげ

熱心な映像閲覧者をテレビからひっぺがしてネットの世界に連れてきてくれたような気がします。こんな言い方になるのも、すでにテレビはデジタル放送スタートを機に、ハードウェアごと廃棄して、テレビ放送はほとんど無縁のものと化したからかもしれません。

とにかくある種、情報映像のビジュアル処理そのものも含めて 整理されていない映像が世間一般にOKとされることになったのは、彼らとYoutubeの偉大な功績でしょう。

そもそも映像とは・・フィルムから入った方なんかは、論文が書けそうなぐらいの技術を所有しており、その技術があまり役立たなくなったことにいら立ちを覚えるのも確かなぐらい、テロップ処理や黒スタートとか起承転結という作り方含めて、昔の映像づくりそのものを葬り去る勢いで日々様々な作り方の自己満足映像氾濫するようになってきました。

スクリーンショット (16)ある種、良い作り手そうでない作り手も市場に混在、しかし見極めるのは閲覧者自身。偶然見たサムネイルに招かれるようにクリックした映像が単なるスライドショーだったり、見るに堪えない映像だったり、話がダラダラで解りにくく、どこへ我々を連れていってくれるつもりかと目を疑う構成も高い確率で出会えるのがネット動画の特徴です。

興味深いことに、解りやすく楽しい動画の作り手が必ずしもチャンネル登録者数を獲得しているわけでもなく、むしろ初期段階にあった老舗の特権として大きくユーザ数を伸ばした勢いにのっただけだったり、過激なものがさらに過酷を求めるエスカレーターものだったり、アイドル的ビジュアル女子が自身の小部屋から配信しているのを覗いてみたり さまざまですが、いずれにせよ、閲覧者とのコミュニケーションを密にしていることがキーワードのように思えます。

 

テレビはコミュニケーションしない

こう考えると、テレビはなんちゃってコミュニケーション機能は後付けされたものの、民放はしょせんスポンサーのために、商品をPRし、CMを見せる商売おまけにコンテンツがあるわけで、そもそも顔の見えないもの同志の終わりのないコミュニケーションに時間を割いたりしません。

しかし時代は、個人対個人、基本は一方通行が基本ではあるものの、Youtubeコメントは大勢にみられる可能性があるし、運が良ければ数百万チャンネルの映像主からコメントがもらえるかもしれません。

まさに身近なアイドル、手を伸ばせば届きそうな距離にいて、しかも話題が合う友達に近い距離感がいいのかもしれません。年収は恐らく大部分がYoutuberの方が閲覧者よりも多いと思われますが・・・

そして一番大きなポイントを発見したような気がします。

 

コンテンツ本体を楽しむ時代から工程を楽しむ時代の到来

スクリーンショット (12)Youtube閲覧は、Youtuberとの関係と、そこに集まるメンバー同士の関係で、エラーも含めてつっこんだり、つっこまれたりとコミュニケーション全体で一つの娯楽となっているのだと解ります。それを理由に、だらだらとその人の一日を撮影したものを早送りし、たまにしゃべってまた、早送り、ドローンによる上空からの映像も登場するというビデオログというパターンのものが、チャンネル登録数がトップクラスだったりするのですから、視聴者はノウハウを得たいのではなく、行程を楽しむ。そしてその人の真のファンになってしまうのだろうと思っています。

結論より 「経緯とか感情を重視」する・・・なんだか 女性脳にみんなが近づいたのかもしれません。

 ということで、ビジネスマンは、というのか映像マンは、この優れたチャンスを生かして、映像ビジネスを高められるような気がしています。全国撮影&配信をミニマム構成でやれる時代・・・

 

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