古代人の心をそのまま捉えよう!
ひらがなで読めばわかる!らしい・・・
- ”は” は、始まりの意味。
- ”し” は、終わりの意味。
ふたつあわせると”繋ぐ”という意味になります。
いろんなハシの使い方
そして、階段をキザハシ、天と地を支えるものをハシラという。
平面的に繋ぐハシと、垂直に繋ぐハシゴ。
しかし昔は2つのものをつなぐものはすべてハシであった。
お箸も二本の柱。命を頂くことに感謝して、食べ物と人の口と繋いでくれる大切な道具である。
イチローのバット同様、自分の魂が宿るので、割りばしであってもポキっと折るのはタブーだ。だから昔から、魂が宿るお箸を捨てる場所は決まっていて、神社横にある箸塚に捨てていたそうだ。
神と楽しむことで命が躍動する
神様を数える単位は柱(ハシラ)。ハレの日は、素木(しらき)を使い、ケの日は、うるし塗りなど何度も使えるようにしていた。
懐石料理で使われる利休箸。この両側が細くなっているのは、自分と神様が一緒に食べられるようになっているという。だから裏返して、つまむのはNG行為なんだ。
熱が伝わらず、暖かいまま食せる。突き刺さないので、成分を壊さない。ナイフ、フォークと、両手が必要な西洋と比べ、片手でも無作法にならず、相手の大きさに応じてたった一つの道具で対応できる。
数千年前から原理が変わらない箸は既に完成した文化である。
食はイノチをつなぐ行為
そういえばオリーブも聖書的には繋ぐ意味がある。こちらは異邦人を通じてユダヤに神が戻ることを意味する?けれど・・・・接ぎ木でしかオリーブは育ちにくいから納得。いずれにせよ自然から様々なことを人間は学んでいる。
一方で添加物や抗生物質の中に人の儲け心は宿っても、命が宿るとは思えない。どころか体の善玉を殺して依存サイクルを産む。
箸遣いは、脳神経を活発にさせるという。食べ物によって開き方、角度を変え、量によっても変えていく必要がある。それでいて美しく、相手を不快にしない。
だからお茶漬けのようなかきこみはNGだし、こぼす手皿も、神をないがしろにするさかさ箸もダメなんだ。見ている相手のことすら考える箸さばきは、この高齢化社会で外国人福祉に使えることを意味する。ボケが始まったからといって容易く、スプーンやフォークに変えていいはずがない。
誰が名付けたかチョップスティックという表現は誤りだということは、先のことで十分理解できよう。相手に合わせる柔軟さと思いやりワードに再考願う。
中西進さんの文献から引用、ずいぶん加筆、改変。