数百メガバイトから数十ギガバイトまで、データを一時預かりしてくれるサービスが多くなってきました。さすがにこのクラスになると、データのほとんどは動画でないかと思います。
消費スタイルとの関連性
ひと昔前ではこんな大量のデータをネット送信することは考えられませんでした。ましてや、冷静に考えたら知らない会社のサーバー上のディスクに、クライアントのデータを送るということは、商法上の違法性はともかく、商取引の精神では考えられない行為でした。
視点を変えると現在、「Yahooオークション」が2800万人の利用者、それを追うスマホ専用のフリーマーケット「メルカリ」が1200万人とも言われており、C to C(コンシューマー対コンシューマー)個人間のマーケットが大きく育ってきています。
手作りアイテムを3分で設定し、掲載後即時売れることもあるというメルカリ市場では、例えば使いかけの化粧品さえ売れるようで、時代は誰が使ったか解らない中古品に対する抵抗がなくなったようです。
これはその商品がすぐ欲しい、感情で消費が生まれるという新しい世代の消費スタイルが立ち上がったことを意味します。その20代女性が大半といわれるメルカリ利用者に、40代男性が急増しているというから、この消費スタイルが世代を超えてスパイラル的に大きくなってきたように思えます。
物々交換時代がやってきた
つまり商品を買う相手が、個人であろうと会社であろうと、聞いたことがあろうとなかろうと、臆さない。エスクローのような支払いセーフティーネットも寄与していますが、価格に納得すれば成立する文化が馴染んできたということだと思います。
中古品が売れるということはブランドの強さを物語っていますが、写真の撮り方やコンセプトなど、相手の心をつかめば消費してくれる全人口売り手買い手になることを意味します。
そして売ることを前提にした買い手も増えたようですから、まさに物々交換。買うし売るし・・・のシェア時代到来という感じでしょうか。
DVDを1ファイルに封じ込めて送る
話はそれましたが、動画ファイルを送ることが簡単になりましたが、メニュー付きのDVDを送るとなるといきなり難易度が高くなります。メニューデータもあるし、チャプターや、モーションデータもあるし、さらにある儀式が必要になります。
とにかくZIPやLZH圧縮して一つにしただけでは、相手側の焼き方次第では失敗します。DVDは見た目だけ同じファイル群に見えても、正しい順番に書いていかないと、PCでは再生しても、一般のプレーヤーでは再生できないのです。
どうすればいいでしょうか?
作り方はライティングツールを起動し、作っておいたDVDデータを読み込みます。ツールによっては、普通の読み込み作業をしても正しくできませんので、わたしはTMPGEnc Authoring Works5付属のライティングツールを使います。
何も意識せずフォルダを追加するだけで自動的に正しい手順に修正してくれます。後はイメージ作成ボタンでISOの拡張子のファイルが出来ます。
受け取った側は、ダウンロードしたファイルをダブルクリックするだけで適当なライティングツールが起動する(はず)なので、じっくりDVDを検証すればいいのです。
正しい手順にしてくれないツールもあるので注意が必要です。以前、遠方のブライダルでの本番で再生できない大トラブルがありまして、なんとかPC再生で乗り切りましたから。
それにしても、他社のサーバを無料で借りる行為なんて、今の人たちはあまり深く考えないのだろうと思った次第です。10年近く法人でビジネスしていてSEも10年経験した人間としては、相手に取られても大丈夫なPR系に限っているつもりですが・・・(苦笑) |