カメラ機材がホント安くなって、ステディーカムや空撮のような特機を使っていたような現場でさえ、コンシューマー用機器で、簡単に代用できるようになってきました。
すでにスマートフォンやタブレットはいち早く4K化。また映像機器にbruetoothやWi-Fi接続することで、フル機能が使える状況になってきました。
こうなると映像のプロよりも、最新の機器情報やITを知る人の方が、映像に強いという逆転現象もおこるのも当然です。業務用は安定性はあるものの、飛び道具は備えてないものですから。
特に映像業界は原則、PCやインターネットなどに弱い人も多いので、市場の流れについていけない人には厳しい時代になったことも確かです。
一方で、最近感じるのが、ブライダルでさえ、これ見よがしの空撮や、ステディーカムのオンパレード、ピンフォーカスの連続。作品を作りたいのはわかりますが、本当にお客さんのためになっているのか、自身の作品作りの見本になっているのかわからなくなることがあります。
やはり所詮、機械は機械。映像業界に長くいればいるほど、時代は変われども普遍的なノウハウを持っているだろうと思います。
体にしみ込んだもの
とっさのシャッターチャンスを捉える察知能力や、走る瞬発力、万が一の逃げ絵をおさえるしたたかさ、とっさのインタビュー判断、太陽の高さをみて綺麗な絵を見定める本能。高いビルがあったら俯瞰を狙うたくましさ、手持ちでも安定した絵づくり、パンの綺麗さなどなど・・少なくても現在、生き残っている限りは、最高でない環境下で80点以上を撮れるプロならではの技術を持っているのは間違いありません。
映像元年が昨年と言われているのであれば、次は教えるというジャンルが一番向いているのだろうと思うのです。
ということで、ニーズが少しづつ増えている初心者のための実践ビデオ撮影の講習会をしてきます。