とにかく手描き文字文化が一気に花咲こうとしています。
一度はSurfacePro2で一部に人気があったペン機能を劣化させたSurfacePro3、それがSurface Pro4では蘇りました。また、iPad Proではクリエーター重視の大型モニターをひっさげ、さらには特殊なペンを開発し、わざわざ Apple Pencilという名前をつけてまで ペンの機能を重視しています。
この流れはなんでしょうか?
メーカーに聞いたわけではないので、あくまでも個人的な意見を書きます。
まず、企業がお絵かきを推進したいわけではありません。
PDFや資料に、指示を出す(まるを書いて、ここをこう直してみたいな)ことは稀のような気がします。社員全員が、それなりにITに親しんでいたら別ですが。
なぜなら印刷して赤字で書いた方がとても早いからです。白黒コピーは安く、鉛筆は芯だけでバッテリーが減りません。さらには手書きしてからPDF化する機構すら持っています。
となると、PCの進化すべき部分がなくなったからということもあるでしょう。そしてクリエータのための道具が考えられます。
さらには、クリエーターではないけれど、企業の情報発信がクリエーターチックに向いてきたからだと思っています。今は市町村ですらコスプレイベントが珍しくなくなった今、従来型の固いカタログは受け入れられず、自分たちで得意を活かしたお手製のイラストしかり、映像しかり、CMしかりが少しづつ主流になってきたように思えます。このあたりは改めて、また触れられればと思います。
いずれにせよ、メーカーとしては、クリエーターの道具になることで、付加価値があがり、儲けも多くなります。
道具としての必須要件
やはり手描きを重視する場合、使い勝手が紙に近いことが求められます。
何よりも液晶画面に手のひらを乗っけて字を描いても大丈夫な機能が必要です。巷では、パームリダクションという名で、言われています。
個人的には映像編集の指示書などとてもペンが楽なので、iPad miniでだましだまし使っていたのですが、今回、ネイティブに対応する機種を使ってみました。それはそれは、とても使いやすいのです。
こうなってくると絵を描きたくなるかもしれませんが、まだまだOA用途の域を出ないような気がします。iPad Proが狙っているユーザは誰なのかいまいちわかりません。きっと例の時計同様、売れないのは間違いないでしょう。もっともSurface ProやSurface Bookも同様です。それぞれ4K動画の編集には向いているのかもしれませんから、我々のような映像業者にメリットがあるかもしれません。
しかし高価すぎる割に、激早までいかず、ディスク容量も少なく、画面も小さく、アプリも少ない。2画面しか開けないものはやはり論外です。
まぁいずれにせよ、各社の商品開発が映像マン寄りになってくるのが楽しみなのは間違いありません。すべて映像素材づくりのツールに見えてくるから不思議です。
※画像中の文字では、誤ってパームリジェクション機能になっていますが、リダクションが正解のようです。
