どんなに凄い商品であっても、その魅力を伝えることは出来ません。特にまったく新しいカテゴリー、ジャンルの商品であればあるほど、伝える難しさはアップします。
広告というものが、そのポジションを確立したのかもしれませんが、スマホ、タブレットが友人、知人、共通の趣味でつながった人々のコミュニケーションの中心となった今、少し状況が変わってきたと感じます。
明らかに突如として壁のように現れる広告。コミュニケーションをしていたら画面の中にぱっと現れて、中断される腹立たしさ。どんなに大好きなメーカーであっても、ネガティブになっていくだろうと思います。
ここに、TV時代の、ラジオ時代の、新聞時代のやり方をそのままITに持っていく難しさがあります。
当然、検索して引っかかったページのどこかに広告PRがくっついた時代は、まだ違和感がありませんが、しょせんはスマホの小さな画面。コミュニケーションスペースを奪う大きなデザイン広告は無理があります。
売れっ子セールス
そういえば昔なるほどと思った 売れっ子の保険セールスレディーのやり方は、真っ白なノートに、手書きでゼロベースから数字を積み上げる方法だといいます。
これは相手に一つずつ確認しながら、追加する方式だから、うなずきながら、両者が理解しながら組み立てられる超合理的なやり方といえます。上から目線で合理的に理路整然に言うからといって、ユーザは獲得できないのです。
こうなると、スマホ時代のPRは、言葉に尽きると思います。
書き手の力で、広告を広告っぽくしてもいいかも。ステマと言われ、運営側がシビアにならないといけない場合もありますが、読み手がさほど違和感がないようなら、個人的にはそれはそれでありだと思います。次の行を読ませるのが書き手の腕だし、説得力&迫力があるからこそ、バナナのたたき売りスタイルもできるのだと思います。(まぁハフィントンポストなどニュースメディアがやったらあかんのかもしれませんが)
ということで、言葉の魔力を鍛えることは、これからの時代、必須になってくるのではと強く思うのです。もちろん映像マンであれば、その言葉を支える映像を企画し、背景にくる映像を提案する能力は問われると思います。
よくも悪くもステマ問題以降、大手であってもCMと見えるもの、特にタレントものは避けられる現在、大企業も小企業も個人も関係ない戦国時代に・・・。
ネット通販が当たり前の今、既にセオリーはなく、伝えたものが勝ち(価値)という、お金がなくても、書き手の結果がダイレクトに現れる良い時代になったのではと思います。