5,6年前?のシャープのハイビジョン対応液晶テレビがあるとお聞きしたので、それならPCをつなげてハイビジョンファイルを再生することが最善策だと、すぐさま思いついた。
ようやく完成した映像プレビューをDVDに入れ込み、代理者に手渡し。しかし様々なことがあって、社長はじめ幹部の集まる会議の日に、同席を要望され、その部屋で映像を見られるようにするという要望を受けてのアドバイス、決断だ。
映像関係者にとって、PC側にHDMI出力端子があるというだけで、ほっと胸をなでおろす日常茶飯事のシーンだろうと思う。
が、無情にもコトは期待通りに運ばなかった。(苦笑)
現地到着からトラブル
さて現地に到着。その肝心のHDMIケーブルがまず見当たらない。会議は1時間後。家電量販店に行かなくても下手をするとコンビニにでも売ってそうなHDMIケーブル。東急ハンズもある江坂という土地なら余りある時間を気にする必要はなさそうだ。
しかし、すぐ戻りますという自信はすぐに壊れた。。駅周辺をさんざん駆けずり回って、電気店ひとつなく、結局見つけることは出来なかったのだ。残り30分を切った時点で梅田の家電量販店 往復を決意して御堂筋線に飛び乗った。
お金おろすのを忘れて2m長1200円未満、残り30分で戻る・・・と呪文を唱えながら、片道11分の電車を恨んだ。2本に1本しか千里中央行きでないためロスタイムがあるが、運よく、行きも帰りもタイミングが良かった。
しかしもともと帰巣本能が弱く、はじめて行ったビル。反対方向に出たため、到着は会議から11分が経過。それでも中に入らせてもらった。
会議室にてせっちんぐ
汗だくだく、ハンカチにさらなる汗を含む余地はない。トップ含めて幹部が集まる大事な会議。全面にあるテレビ、当然みんなの注目が集まる。
プレッシャーはたっぷりある中、テレビを見て唖然!!
会議室の壁掛けテレビ化されていて、どうだとばかりにペタッとくっついている。さらに下部にD-sub端子、俗にいうVGA端子からのケーブルだけが怪しい変換ボックスに集約され、接続ケーブルが垂れ下がっている状況。
慌てて機種名をスマホで調べ、PDFマニュアルを閲覧する。やはりHDMIが2本もあった。が・・・壁との隙間がほとんどないエリアに奥まってある。
お客さんも手伝ってくれ、脚立を出して天井からの接続を試みた入り、背面カバーをとったり四苦八苦。10分経過後、社長含め、複数人がテレビを囲っていた。
みんなの力技で壁とのスペースが少し広がった。まったく端子群は見えないけれど、マニュアル上8つ程度の縦に並ぶ端子群の中ほどにあるHDMI端子2つのどちらかに狙いを定めて、ヤマ勘で、ケーブル片手にした右腕をつっこむ。もちろんHDMI端子の向きもマニュアルを見て合わせている。
3,4回のチャレンジの末、えいやっ!とばかりに端子が刺さった感じがあった。
やりましたっ! と声高らかに叫ぶ私。
現場の全員の一体感が一瞬高まった!
喜びの果てに
が、PC接続し、入力切替を押したが無反応に終わり、あえなくチャレンジは終了。念のため実績にあるMY PCでもやってみたが、映らない。
どうもHDMIは使われていないが、マニュアルでは割り当てられているとされる入力5,6が既に埋まっている時点で、何かおかしい
FHD非対応機種ながらHDは映る。インターネットも接続できる高性能な液晶テレビをVGAテレビ化した業者はどこだろう。あと30分、誰もいない状態で自由に触れせてもらえば必ず映すことは出来るのだけれど、今回は会議を25分以上、遅らせてしまったため、引き下がらざるを得なかった。
後日、お客様から肝心の映像はあっさりOKが出た。11インチのPC画面をみんなで見たという。
皆で大画面で見せられたらどんなに良かっただろうか。お客様含め12人ぐらいが知らなかったHDMIってそんなに一般的でないのかと、頭をひねってしまった一日だった。帰り際に庶務?の女性がいれてくれたいっぱいの水がとても美味しかった。
しかし4Kが叫ばれ8Kも見えてきたといわれる映像業界。やるべき啓蒙をせずに、はたしていったいどれだけの人の知識と技術を置き去りにして前に強引に進めようとするんだろうか。最新鋭のFHDのモニターを自慢する人は多いけれど、幅1440ピクセルぐらいでしか地デジ放送がされていない事実をどれだけの人が知っているんだろうか、。デジタルデバイドはあちらこちらに散らばっている。 |