Webは2014年で25歳

1989年にCERNに提出された人類の、オープンのための、未来の仕組みWorld Wide Webの技術は、2014年、25年目の誕生日をむかえるそうだ。まだまだ若い若い(笑)

記事から抜粋、引用すれば、その発案者ティム・バーナーズ=リーは、W3Cのディレクター兼、マサチューセッツ工科学で研究所の主任研究員を務めているという。

その彼への雑誌のインタビュー「WIRED」に、これからのWebが直面する問題と、未来への希望について尋ねた記事が掲載されていた。

Webは本来、民主社会になくてはならないもの、とりわけ言論の自由にとって。つまり個人個人が平等に情報を出して見る権利があり、未来永劫そうなければならない。様々なオープンな技術によってここまで進化してきたが、良くない点があるとしたら、国や一部の企業によって、市民監視などコントロールされるべきでないという点。

 

ネットは誰のもの?

パンダやぼかしぐらいじゃダメかも

パンダやぼかしぐらいじゃダメかも

確かにオープンな規格でさえ、パワーバランスで捻じ曲げられ、情報もネットワークも一部の企業にいつの間にか預けてしまう。そして国によって不都合なものを入れない、出さないというWebの理念と逆行する政策は、Webの未来にとって、人類にとって、とても危険なことだ。

また、商取引や行政にもなくてはならないものになる一方で、インターネットの基盤がいかに危ういかという点もその通りだと思う。そしてバグやクラッキングなどの被害経験で得たノウハウが他に共有されず、常に危うさがあちらこちらに点在しているということも。

特に病原菌対策でアメリカ疾病予防管理センター(CDC)がやってのけた(伝染病撲滅に貢献。未知な生命体が人間界を脅かす)リスク対応と同様、スピードと匿名性と信頼性をもって一斉対策しないと、ネット社会大変なことになることを意味している。

 

監視活動は既に身近

偶然、同誌の別記事に、米国国家安全保障局が監視する情報を暴いたスノーデン(ロシアへ逃亡中)のインタビュー記事があったけれど、国や諜報機関が、罪名も令状もなしに、日常茶飯事として暇つぶし的に個人のプライバシーを覗ける状況や働くスタッフの認識の浅さについて強く非難していたのが印象的だ。

スマホはGPSがついているから場所がばれるのではなく、既に携帯電話の時代から固有のMACアドレスが付与されている機械は全て、盗聴が出来る様になっているという。そういえばPCにも識別情報があるなぁ。電話会社や国によってはこれを遮断するようなところもあるというが、つまり ほとんどは、見たい事態が起ったら見られるという筒抜け状態ということ。

先のスノーデンの記事にもあったけれど、政治的に法的に捕まえられない人間でも、プライバシーの弱みをついて脅したり、無防備な知人、友人経由で情報を得て、簡単な罪で捕まて、闇に放り込むことは簡単だ。たとえばFBIはキング牧師を、不倫をネタに自殺に追い込もうとした。

まさにNSAの大量監視、まさにPRISM (監視プログラム)を表ざたにした暴露事件が幸いだった。AppleやGoogle、Microsoftなどが収集するGPS情報や、あなたのPCの正面で堂々と見つめているWebカメラ、スマホのマイクでの盗聴など、出している方としてはたいしたことはないといっても、社会活動している限りは、どこで機密情報に近いものに触れているかもしれない。
知らず知らずクライアントの情報を競合他社に与えているかもしれない。そして国から先の企業群は、年間2千万ドルをもらっているから個人情報はほんと金になるということがわかる。そして流行がわかれば芽の出る前に類似製品をつくることも容易い。

 

何が必要で何が過剰か

政治犯を捕まえるという大義名分

USBメモリのセキュリティー

USBメモリのセキュリティー

でさえ、時の権力者が悪用していることも考えられる。とにかく安易に情報をさらけ出すことは、危険な行為だ。

つまりは、オープンなインターネットを守るためには、安易に長いものに巻かれず、多少不便でもオープン精神にのっとるところに目をかけることが大切ということ。firefoxやwikiか・・

知人が携帯電話をいっさい解約すべくあるショップにいったら、他社に乗り換えしない?携帯を手放しなんてとんでもない、やめないでください と懇願されたようだ。

人類総背番号制のさらに深いところで、人を簡単に管理する仕組みが既に出来上がっていて、電話会社などで何かの暗黙のルールがひかれているのかもしれない。

 しかし祖国や、人のためにおかしいものはおかしいという勇気ある人が追われない国家であってほしいと思う。

そして自分たちを守るには自分達で暗号をつくるしかないのかもしれない。(福笑システムでビジュアルパスワードなんてのは・・案外良いんだけれど・・)

 

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