京都勉強会の感想文 貞観政要 巻二 納諫(のうかん) 第五

京都勉強会の感想文 「貞観政要 巻二 納諫(のうかん) 第五」

恒例の感想文を書き残しておきます。

第二章 宮殿修復に人夫を派遣
倹約、租税を軽くし謹んでそれに勤める
陛下が身をもって手本を示すべき

第三章 愛馬が死んだので馬飼を殺そうと

第六章 大声をあげて泣き叫ぶべき事が
ため息をついて嘆くべき事が

ーー>
思慮不足はついにここまで至ったか・・・
忠義の士の直言・・

自身も書いていますが、
ひょっとしたら太宗はわざと難題を言って
部下の忠義心や仁を試しているようにも見えるから面白いです。

一方で 第一章「他人の妻を奪うこと」への部下の対応も微妙であり
なかなかお互い腹の中が見えないような 物言いが
禅問答のような感じにも見受けられます。

以下の言葉は中国から来たのではないのでしょうかね

デジタル大辞泉(小学館)で観てみました。

<無礼講>

身分・地位の差や、礼儀作法を無視して行う宴会。「今夜は―でやろう」
ーー>逆説:慇懃講 (いんぎんこう) 。参会者が礼儀正しさを崩さない集会

 

<腹を割る>「胆」とも書く)

 ・考えていること。心中。本心。また、心づもり。
「口は悪いが、―はそれほどでもない」自分一人の―に納めておく」
「折をみて逃げ出す―らしい」

・胆力。気力。また、度量。「―の大きい、なかなかの人物」
「少しくらいのミスを許す―がなくては勤まらない」

<裸の付き合い>

何も隠さないで、正直に話しながら付き合うことです。
文字通り、裸で、お風呂に入って話すことも。

<上奏(じょうそう)>

・天皇に意見や事情などを申し上げること。奏上。「民情を―する」
・明治憲法下で、官庁・議院などが天皇に希望または
意見を奏聞 (そうもん) したこと。

天皇陛下の63歳誕生日、ご成婚30年 「祝賀の儀」動画を観ました、

国民の幸せを願い 辛苦を共にする
というメッセージが印象的でした。

コロナ対策で 国民の皆様と直接交流することが出来なかったが
少しずつそういう機会が得られたことに喜びを持っておられました。

一方であらかじめ決まっているとはいえ、公務への感想とは言え
結婚30年を迎える皇后さまへの感謝の気持ちなど
この場でプライベートの部分を深掘りする意味があるのか
という印象も持ちました。

この国民が疲弊する中でのメッセージとしては抑えめで
感染症周りの話は 専門家の意見を聞いてと
天皇陛下もかなり言葉を選んでおられたと思います。

 

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保育園児が凄い

公私という意味では 先日、保育所の撮影をしたのですが、
所長さんからのコメントで興味深い発言がありました。

年少からすこしづつ大人になるが、劇ごっこが劇になっていく。
その過程で 自分のやりたいこと思うがまま好き勝手いく年少に対して
年長クラスにもなると、すこしづつみんなの演技を邪魔しないように
茶化したりアドリブを我慢する。
両親や保護者を喜ばせたいと思う子が増えて、しきりに結果を聞くように変化する。

これが味わえるのが保育の醍醐味だと。

まさに日本では個人より社会性を意識させる土壌が既に
保育所であることを理解したい次第です。

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