論語と西宮蛭子の本当の意味?

論語増補版(講談社学術文庫、加地伸行 全訳注)

勉強会の宿題、読書感想文。今回は古事記とも関連するような話。

なんと えべっさんは、日本列島におられる どの神さまよりも偉かったという話です。

李氏(きし)第十六  九 p.385
(現代語訳)
孔先生の教え。
生まれつき道徳(人の道)を理解している人間が、最高である。
学ぶことによって〔すぐに〕道徳を理解する者は、それに次ぐ。〔すぐにではなくて〕努力して道徳を学ぶ者は、さらにそれに次ぐ。努力はするものの〔結局〕 道徳を学ぼうとしない、そういう人々、これは最低である。

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  • なかなか頭が痛い話です。やはりハングリーが一番、心を平常心にして、遅くても確実に学ぶ努力をしたいものです。
  • 一方で生まれつき何でも飲み込みが早い人を見ると、うらやましく思いますが、それも良し悪しだと最近は思っています。
  • つまり圧倒的多数の庶民に響く、感動するのは、自分に近い、または弱い人
    立て板に水よりも、言葉少なくても言葉を絞り出そうとする方心に響く
  • これはダイイングメッセージ受け取ろうとする人間が持つ本能なのか、理解しやすくかみ砕くことで、体にじんわり浸透して共感が筋肉や骨伝導で伝わりやすくなるのか、解りません。(笑)

が、案外、素早く話す人の話は、煙に巻かれない様、追いつく&理解するのが精一杯

むしろトップセールスをする人に中には、相手に考える時間を与えず、TV通販クロージングのように締め切り時間設定して、「今すぐ」と追い立てて買わせる心理学駆使したビジネス臭も感じることが多いです。

 

結局、話しというのは伝わらなければ時間の無駄

どちららもが歩み寄りをして、同じ立ち位置になることで、理解が進む。もしくはどちらかが歩み寄りを見せることで声が近くなるということではないでしょうか。

低い目線に立つから伝わる(Understand アンダースタンド) は珍しく英語の良い言葉

同様に、障害者の声が届くのは聞く側が相手の立場になりやすい?、その例を古事記から列挙します。

 

恵比寿(蛭子)神社

商売の神様、彼に届けるには耳が遠いから大きな鳴り物が必要
  • 高天原の神々からの命を受けた イザナギノミコト(伊失諾尊)イザナミノミコト(伊美再尊)二柱の神は、天浮橋(あめのうきはし)まで行って、天沼矛(アメノヌボコ)で地上をかき回して、おのころ島(自ずから転ぶ自転島)を出現させた。
    *つまり水は流れるから汚れない、地球さえ自転しながら公転しているわけで、動きなさいという人へのメッセージがこめられている。
  • ここに八尋殿(やひろでん)を建て、国産みを始めます。*おのころ島から400m程離れた場所に天の浮橋は現存
  • イザ波、イザ凪(満ち引きが新しいものを生み出すことを伝える)は、夫婦の契りを交わしますが、女神が先に「ああ、なんと素晴らしい若者だろう」と言ったために、水蛭子(みずひるこ)という不本意な子供が生まれた。 そのため夫婦の神は、水蛭子を葦船に乗せて海に流した。
  • 水蛭子の次に淡島(あわしま)を産んだが、これも不満足な子だった。そのために夫婦の神は高天原の神々の教えを受けて、男性が先に声を掛けて子供を産むことにした。*男女の在り方を示す
  • 伊美諾尊が先に「ああ、なんと素晴らしい乙女だろう」と言ったところ、まず淡路島が誕生した。そしてこれに次いで日本列島の島々が次々に生まれた。

*イザナギノミコトとイザナミノミコトは、おのころ島でセキレイが石の上で夫婦の契りを交わすのを見て、日本初の夫婦となりましたが、この石が今も残っており縁結びの神、良縁祈願の石となっています。

 

話を戻して

海に流された水蛭子(蛭子命)は、そのあと『古事記』の神話に登場しない。しかしのちに蛭子命は、日本を構成する島々の神より兄に当たる尊い神と考えられて、海から来る神として祭られるようになった。

引用.
https://www.kyosei-tairyu.jp/shichifukujinn/ebisu/57.html
https://zinja-omairi.com/izanagi/

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