薄い軽い強い長いは最強

今撮影している映像を30m先にも表示させる必要があったとして、どうするのがいいでしょうか?

業務用のカメラであればSDIケーブルを伸ばしたり、デジタル一眼なら長いHDMIを使ったり、HDMI経由で無線で飛ばしたりする方法がありますが、まだ他に2種類思いつきます。

一つはLANケーブルで延長する方法と、YoutubeLiveなど、RTSP経由で延長する方法があります。後者はさらに分岐して、一つは小さなLANを作って配信サーバと閲覧端末を使う方法と、3GやLTEといった無線回線を使う方法に別れます。間に挟み込む通信BOXなどの装置は必要ですが、手のひらサイズのものも増えており、大掛かりではなくなっています。

どうせならインターネット経由でやる方法が汎用的です。想像の通り、3GやLTEが使えれば、世界のどこにいても飛ばせるようになります。もちろん延長距離は30mどころではないですが。

ポイントはレイテンシー(遅延時間)

顔をアップした映像だと1sどころか1/3秒を超えると明らかに遅延が目立ちます。それを感じる人間の目と耳はすごい。

Youtubeでは上手くいっても最低10sかかるのは、サーバー側の処理が入るからですが、直接配信するカメラ本体側が配信サーバーになれば、通信装置にもよりますが、FHD30Pで1sは切れる実験結果が当社で出ています。

さらに未来の超高速無線技術とも人間の能を破壊するともいわれる5G時代には低レイテンシーがメリットのひとつとされています。残念ながら全部のネットワークが5Gになるわけでないため、いくつかまたぐネットワークで上記タイムを切るような遅延時間短縮は難しいのではと思います。

ということで、今回はスイッチャー入力の一つとして使用するので、遅延がほとんどない状態が理想です。長く重く太く曲げにくい荷物になるHDMIケーブルをやめて、外径3.1mmという極細径で、軽く曲げられる スリムLANケーブル 30m (cat6 対応、岡野電線さん受注生産品)と通信BOXの組み合わせで行きます。

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