400年の国宝&世界文化遺産「姫路城(白鷺城)」を歩く その1

空襲でも燃えなかった奇跡のお城

国宝だった兵庫県の姫路城が、世界文化遺産にもなったのは、400年前の大天守を残すお城だったから。

金のかかる粘り強い修復作業のお陰もありますが、これだけの月日が流れても美しい姿を残せるのは、日本の建築技術のすばらしさ、作り手の想いがこめられているから。鉄砲窓「狭間(さま)」を刻んだ狭路をたくさん配置し、左右に振り敵を追いやる幾千もの工夫と、まさに戦うための要塞でありながらも外見は白い美を誇り中は質素という合理性を保ちつつ、外からは見えにくい天守への近道(孔門)など面白い工夫があった。

赤松円心が砦を築き、山名、木下、池田、本田、松平、榊原、酒井氏が城を治めた最後まで、城主は変われど、関ヶ原以降は、無傷に近いことで戦乱に巻き込まれない政治がそこにあったからに違いありません。

 

練り歩く練り歩く

ということで、姫路城に行ってきました。幸か不幸か三連休の最終日、台風はきっと止むさと 自身のハレ男ぶりを妙に確信し、ふと現地に赴くと、ありがたいことに台風がいろんなものを吹き飛ばしたせいか、驚くほどの青空が広がっていました。

現地に着いたときは、既に10時をちょっと過ぎていましたが、お城前の広場には人がまばらで、まさかの少数の人でした。さすがにスタートダッシュが間に合っただけで午後からは、それなりに人手が出てきました。

まぁ大混雑は落ち着いたようで、綺麗で落ち着く場所、まだ工事中のところもありましたが、充分。
お庭の入園料込みで1,200円 十分見ごたえありました。

あれほどの充実した綺麗で可憐、なんとも形容しがたい白い立ち姿は、白鷺城という名に負けない歴史あるお城でした。晴れた青空にシラサギが白色は、とても似合い、カメラを持つ手が震えた次第です。

 

姫路城アプリ? やお菊、宮本武蔵?

時間がたっぷりあって、スマホを持っている方は、姫路城大発見アプリをぜひ使うべきだと思いました。Wi-Fi忘れて私はできませんでしたが、ARになっていてかざすと、キャラや人が登場し、臨場感あふれる説明で、より知識が深まります。

個人的には、宮本武蔵の妖怪退治の話や、有名な「播州皿屋敷」に出てくるお菊井戸がココだったとは、恥ずかしながら初めて知りました。毎夜、「1枚、2枚…」と皿を数えるお菊の悲しげな声が聞こえる井戸は、とても深いものでした。賽銭がたくさん入れられていましたが、これは定期的に拾えない?(笑)。

と同時に、お城通りの人通りとは反して、商店街の人の少なさに、哀愁を感じました。
ヤマトヤシキは残念でしたが、次回は、お城と共に歩んできた商店街の利用も楽しみたいと思った次第です。

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