Blackmagic、Panasonic社から6Kが出た!
と一部でにぎわっていますが、さすがに新しい規格が出来たとして、民間に根付くのはなかなか時間がかかると思います。
未だ納品に1K未満でしかないDVDが採用されることも多い中、HD(2K)や、UltraHD(4K)、6Kといった解像度はさほど そそられない方も多いでしょう。シニア世代には3K(仕事系)の方が浸透しているかもしれません(笑)
しかし見えないものが見えるぜ!だったり、体験が異なるといった場合は、興味の度合が変わってきます。スマホディスプレイは既に対応している?
例えばフルハイビジョン、10bit、60コマといった放送規格(BT.2020)がありますが、ここには輝度を表す定義は、古いまま(BT.709)を引きずり、100cd/m2という明るさでした。
しかし、撮影カメラ側のコントラストや、ダイナミックレンジといった表現幅が増え、既に従来の100倍の明るさが表現できるようになったことで、BT.2100が登場したのです。違った展開が起こりはじめているようにも思えます。ネットフリックスをHDRで見ている人も多い。
参考:国際規格BT.2100
- 解像度:HD、4K、8K
- ビット深度:10または12-bit
- フレームレート:最大120fps
- 輝度:HDR(High Dynamic Range ハイダイナミックレンジ)※(従来機器はSDR:Standard Dynamic Range)
- 最大輝度:10000 cd/m2の輝度を絶対輝度で扱う。人間の視覚特性に基づく新たなガンマカーブ
- 方式:2種類(PQ方式かHLG方式)
A)再現性必須なWeb,映画:PQ方式(Perceptual Quantization)--> 表示機器によらず一定
B)テレビ、ライブ:HLG方式(Hybrid Log Gamma)(ハイブリッドログガンマ)--> 互換性優先 表示機器によって変動
所 感
製作側は、結局HDR PQ方式、HLG方式の両方に対応したモニターで見ないとチェックが面倒ですね。「HLG300」だと、300cd/m2を超える明るさが来た場合は、色が飛ぶという話。
10ビット=0~1023階調ということでブラウン管8ビット時代の0-255を意識した[16-235]のように、[64-940]を意識する必要があるのか、精度はどうなのか、良く解りませんね。
ちなみにカメラGH5の外部モニターとして活躍するNINJA Vでは10-bit まで、最大輝度1000 nit (+/- 10%)、HDR入出力 (PQ/HLG)まで表現できるということで、頼もしい味方になっています。