絵コンテは視認性アップ&伝わる?!

あらゆる伝えたいこと言葉だけで表現することは至難の業ですが、有名作家なら なおさら、歴史上の優れた人物が多数登場する歴史小説などは、読者の中にいろんな識者も多く史実と食い違っていてはダメだし、時代考査も必要で、言い回しが上手いだけでは一文字だって書けない状況になるほど難しいことだと今更ながら思います。

写真 2018-01-15 20 02 50まさに現在、津本陽さん著の「松風の人-吉田松陰とその門下」(幻冬舎)を読んでいますが、吉田松陰が残した日記や文献だけでなく、その血縁者や、関わり合った人たちや、さらに時代が進んで書かれた研究書物など、江戸時代以降、恐ろしいほどの時間軸を身近に手繰り寄せて、現代流に楽しく纏め上げる手腕は、もう神がかっているとしかいいようがありません。

にしても吉田松陰は国を憂い、戦う前に国外に5年は学ばなければ国危うしと、あの時代にして輩出されたインキュベーター先生の一方で、アメリカの黒船に下田で無策で乗り込もうとした変人だと理解していました。しかし実際は違っていて、そこまで周到に準備していて、しかも自分を売り込む書面も外国語で用意していて、船の責任者に感心され、自ら自白して幕府に捕まったとは恐れ入りました。今や 霞が関の高級官僚がアメリカ軍との古い密約縛りで言いなりな日本ですから、飛行機をどこに着陸させようが、小学校にパーツを落とされようが やられ放題なのをあちらから地団駄を踏んでいることでしょう。

 

現代人は現代流に

tegakiとはいえ、現在に生まれた人は、写真やビデオなど、言葉以外にたくさん伝える手段を持っていますから、無理せずに組み合わせればいいのだと思います。

だからか、11歳で藩主毛利敬親の御前講義を行った吉田松陰のように、幼くして中庸や大学などの儒教や、日本の古事記や日本書紀などを読破した逸材はいなくなり、時代と共に年齢を重ねても記憶力や読解力が落ちたレベルの低い人ばかりが増えていくのは、仕方ないことだと思うのです。

事実、携帯電話が出てから、固定電話番号を3つ以上想いだせる人は減ったと思いますから、自身の記憶力劣化も含めて技術は人から能力を奪うのだと断定できますね。

でも撮影内容を全部の関係者に伝えるには絵が一番、あとの問題はたった2時間ですべて撮影&完パケできるかだけが不安です(笑)

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