物は一時的 ココロ、志は永遠

せっかく給料を貯めても高額なハードウェアに費やしてしまったら、それが新品であっても次第に価値が廃れありがたみも去ってゆく・・・

バカみたいに当たり前の話ですが、毎年iPhoneやPC、車をアップグレードしたとしても、まるでなんとかの注射じゃないけれど、一時的に喜びを感じるだけで、長い目で見ると、喜びは継続しないのは変化していないだけでなく、ハードだからだと思います。

 

人と人の結束を高める手段

これが例えば企業経営者が社員に、より熱心に働いてもらう時の手法・手段に置き換えたらどうでしょうか?

新しい綺麗なビルを会社が建てたとしても、新築でうきうきワクワクだったり、気分が変わって一時的にテンションや能率が上がったとしても、時間経過ですぐに慣れて効果はなくなってしまいます。もちろん、部署が近づくなど物理的効果は残りますが、外注などはうちらのギャラを削ってあんな誰も喜ばないもの作ったぞと 陰口をたたくかもしれません。

これは昇給や役職を上げたり、臨時のボーナスを出したりすることにも似ていて、やはり社員に対して一時的な効果しかありません。

写真 2018-01-06 19 19 37一方で会社が潰れそうな時に泣いて一緒にがんばったことや、大きなトラブルが起こり背水の陣で挑みなんとか克服した経験なんかは、長く心に残ります。お金があるどころか、むしろ逆の苦難の方が、結束力が高くなるなんてことの方が多いように思えます。かつての松下電器が伸びに伸びて、成長し続けたときには、高卒者が多かった時で、大卒エリートを雇ったら一気に墜落したという話を聞いたことがあります。

写真 2018-01-06 19 19 37そう考えると、忠臣蔵の47士は長い間、関係者が心だけでつながっていて、自らの命も顧みず、共通の目的に向かって一心不乱に果たしていくという大義を、通常の企業では考えられない集中力と力を発揮した事例だし、共感する人が多いからこそ地元や関係者を超え、時代を超えて引き継がれ、皆で忘れないようにいろんな人の間で300年前の史実を確かめ合う様に啓発しているのだと思います。写真 2018-01-06 19 21 02

 だから企業はコンサルに頼んで作った聞こえ良いお仕着せの創業理念やクレドではなく、自分たちで作った真にやるべきことを言霊にして共有することに時間を費やすべきなんだと思います。

 

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