Ustreamページ起動時、偶然、ON Air中番組に目を引かれ、番組を覗いてみました。たしか名前はSalesforce world Tour Tokyo.
状 況
ネット上でのカウントは、途中情報ながら、7万5千人もの閲覧と、同時接続1万人以上が繋がる生中継を示していた。Ustreamでの視聴は240P,360P,480P,最高(おそらく720P)を選べた。
http://www.ustream.tv/channel/salesforcelivejp
ちょうど担当者のプレゼンのあたりから参加したようだが、以降、以下のような構成だった。座談会スタイルの真ん中がプレゼンエリア、全包囲網の面白い空間で進む。
・担当者のプレゼン
・顧客とのセッション
・企業CM
・代表取締役会長キーノート
・
・
ソーシャルのコメントもやり取りされる壮大なイベント。当然ビジネスだからみんな合理的に、実行し、テキパキ進行する。ダラダラが多かったUstream配信も、良い意味で現地に行くことなく参加できる良い時間短縮ツールに変わる。エンタープライズが加速する。
感じたのは、トップが冒頭で話した内容。顧客の声を聞くことを最大限の目標としているとのことで、せっかく今日来て頂いているので、現地社員、スタッフに遠慮なく、より良くなる方法を伝えてくれと自らのプレッシャーをかけている。相当自信がないと出来ないが、これはプラスに働くだろう。 |
トラブル発生
Salesforce社は巨大だが、AppleやGoogle,Microsoft同様、本気で商売をしている企業のトップ自らがライブで語る時代がやってきたのだと感じた。顧客は目の前の聴衆に加え、PCやタブレット、スマートフォン越しの閲覧者。
良い製品があっても、伝える人が不在では生き残れない。もちろん映像制作会社やイベントのプロ達との連携も必要だ。かなりのノウハウが必要。
映像の観点からいくと、完全なショー化がされている。カメラのカット割り、途中の音楽や切り替え、体制など生放送の技術が詰まっている。リハーサルも壮大だろう。
もちろん、Ustreamで映る人へのプライバシー配慮も必要だ。
が、途中で映像が切れた。
残念ながら、一番低いレートにしても寸断が続き、途中で見えなくなったので視聴を中断した。これだけの規模になるとお金をどれだけかけようが、データ通信など想定できないトラブルがあるのだろうと思う。
こちらは1台づつチェックし、PC環境の問題ではなさそうだから、おそらくUstream社のサーバーか回線。アクセス過多だろう。
ちなみに当方の無線は5Mbpsは出ており、他のサイトは見えていた。PCスペックはCorei7。
気がつくと–>6000人–>4500人に激減していた....
業者や関係者さまはひやひやな世界でしょう。ソーシャル担当のコメントがむなしく進行を伝える...後で誰かが責任を取るのだろう。
復 活
あるタイミングで、
「ご不便をお掛けして大変申し訳ありません。一部のお客様に配信問題が発生しております。問題ある方は、https://www.youtube.com/watch?v=CxQAdxlJ5yE からも
接続可能です」とツイートが入る。
セキュリティー通信?と思い、アドレスを良く見ると・・なんとYoutubeにバックアップされていた。ソフトバンク対Youtube...
どれぐらいの同時アクセスか不明だが、あっさり繋がった。720Pもスムースだ。
そのときは動画が流れていた。
3社の有名企業のユーザー事例が、プロモーション映像。ユーザ側の社長や責任者が登場し、実際の現場での作業風景が挿入されている。すべて映像、Appleのキーノートでみたようなオシャレな映像だ。
それが終わるとdemo。同社ソフトウェア&システムのデモが続く。温度が急激に上がるとセンサーが察知し、メールを送る。それをスマホやタブレットでトラブル情報を得る。その後、お客さんと修理電話サポートをするといった、現場に即した解決シーンだ。小芝居も含まれている。
外人がしゃべるときは、リアルタイムの翻訳も行われている。
恐れずやるべき、前にすすむべき!
今回、こちらの環境トラブルだったかもしれないが...詳しくない人間はクレームになるかもしれない。現地に来れないなら生放送で見てね と営業が気軽にいえないリスクもまだ残っているのも確かだ。
顧客との良い関係をつくっていないと諸刃の剣であるが、いち早くノウハウを貯めることを考えると、きっとプラスの方に振れるだろう。
そう、今、すべての業種で新しい集客、告知の実験が始まっている。
映像制作会社も、翻訳会社も、イベント業界も、良いサービスを持つ企業を中心に大きなチャンスが訪れている。
これから当たり前になるライブ。後半、同社の誰かが言っていた言葉。新しいサービス、新しいインターネットのカスタマーをつかみましょう。が印象的だ。
御社は発信していますか?
競合他社がやる前にノウハウを貯めませんか?