決して望む方向でなかったとしても、時代の流れには逆らえないこともあるのだと思います。
技術進化は永遠に続く
これはフィルムからSDカードに変わった写真やビデオのように、技術進化と可搬性、効率スピードからくる時代圧力が圧倒的に多いと感じます。
カラーを見てしまうと白黒テレビに戻れないのと同様、フルハイビジョン映像に慣れるとDVD画質には耐えられないという人も多いのだと思います。さらに4Kが急速に増え、10万未満で買えるPCがCPU内包するGPUだけで楽に4K再生できる現状を考えると、フルハイビジョンでさえ、古い響きを持ったに風に感じている今日この頃ですが。
色処理を義務にしてはいけない?!
これらの波にはあらがえないとは解りつつ、次のステップはHDRと、色処理が動画にやってくる予感がムンムンしています。
iPhoneなどの進化で、誰もがスマホで綺麗な4K60Pが撮影できるようになると、演出とかカメラワークとか、プロデュース力を除いたハードウェアに近いプロスペック差別化領域は限られてきました。
ドローンでの空撮や、180コマなどのスロー撮影、ジンバルでの撮影が素人でさえ珍しくない今では、REDなどの超高画質撮影や、マルチカメラ、色処理ぐらいしか領域が残っていないようにも思えます。
ただしこの色処理は厄介で、かつて雑誌社がやるべき色補正などの作業を、スチルカメラマンに背負わせたように、正解のない、決済者の趣味趣向で振り回されるリスクも兼ね備えています。
確かにコマンドばかりで操作性・視認性の悪いソフトながら、BlackMagicDesignのResolveを適当に触ってみると楽しいです。映像編集とカラーグレーディングとか、カラーコレクションが無料で出来る驚きの反面、昔のレンダリング待ちの非効率化への逆戻りさえ予感させられます。この使いづらいソフトがバージョンアップして落ち着くまでは、同社に振り回される未来も見えます(笑)
何よりも色を付けるという作業は、グレーディングでおシャレな絵を人に自慢する程度の感覚の趣味作業なら楽しいのですが、本来の色に戻すというカラーコレクション側になると、並大抵の知識がなければやれない領域に突入することを意味するわけで・・・
ということで、絶対に後処理分野には入らない&撮影でほぼ決まる生中継世界を目指しつつ、昨日の奈良で趣味撮影したGH5V2の4K、V-LogL+ジンバル映像をカラーグレーディング中です。(笑) |