2カメの思わぬ効果とこれから

ズーム機能を使った技法を映画で見ることは ほとんどないといえるでしょう。これは人間の目が飛び出るわけではないから、マトリックス的な斬新手法を産む出す作品でなければ、誰目線を描く脚本を忠実に再現することになるから、結果、映像表現も人間をベースに考えるでしょう。

かつてNHK大河ドラマで明治時代を忠実に再現しすぎて汚い映像に文句言う年配者も多かったので、さじ加減は難しいテーマでしょうね。

ただし音声だけは、近い・遠いで音の強弱をつけてしまうと、聞こえずらい状態になるので、どこで話そうと常にクリアが多いようです。

写真 2017-08-20 19 48 41音声の合理性同様、テレビやビジネスの現場では、いまだに 映像の、この目ん玉が飛び出すズーム手法を多用しています。これは手っ取り早く遠くのものを撮影するのに合理的であり、人間の理解をし易く便利にします。

それでも最近はズームが何だか嫌になっていました。特にズームしている最中のシーンが無駄と思っています。もちろん音楽に合わせたテンポで近寄る映像はカッコいいこともありますが。

 そう考えると、ズーミングを伴わない2カメ、3カメのスイッチング処理だけなら成立するのではと。人間の生理的に納得いく映像が取得できた上で、現場にわざわざ行って、後ろの方の席から眺めるよりも、ずっと解りやすく、体も自由になる生中継のすばらしさが際立っていくのは間違いありません。これはお客様の声だから真理でしょう。
とはいえお祭りを体験できるVRは微妙か・・・・

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