機材の進化がすごい
昔は映像機材そのものが高価だったため、三脚とカメラだけで数百万以上かかってさらに、特別な機械を所有するという悩ましいハード沼に、素人が手を出すのは無理でした。
それがメモリーカードやGoProの出現で、プロの映像カメラマンより、サーファー本人のサーフボードや頭の上につけるだけで、渇望された未知な映像があっさり撮れるようになりました。
スカイダイブ、エベレスト登頂などギャラをもらっても撮影にはいきたくないような案件が素直に映像化され始めたのもつかの間、休むことなく、もう次のステップに移行しています。
Gimbal
そう、Gimbal(ギンバルとかジンバルと呼ぶことで2chは荒れる)といった歩きながらのブレナイ電子制御時代が本格的にやってきたということ。
グライドカムHD2000を所有していますが、ビデオカメラとは比較にならないほど軽いデジタル一眼レフでは、バランスが極めて難しくなり、使うシーンが限られてしまいした。
しかしそれが電子制御で3方向のブレ防止が可能になり、風やいろんなアングル撮影に強くなったったこと。さらに加速し価格が庶民レベルに近いところまで落ちてきたことがあります。
ちなみに3方向とは飛行機の3次元をいうことが多く、前後を軸とした回転がロール (roll)、上下を軸としたの回転がヨー (yaw) 、そして左右を軸とした回転がピッチ (pitch)。
最速で情報発信
メーカーが出荷開始する前に交渉して、入手し、Youtubeで早々にデモをするというところまで来たのです。情報に枯渇している側としてはとてもありがたいですね。
一方でドローンのような空の危険物はともかく、手持ち機材でこのようなものが身近になると、もうカメラマンは不要になります。なぜなら両手でもってその人に向かうだけ。
もちろんフォーカスやジョイスティック操作、モニターやマイク設置、駆動モードを駆使した上下動などの映画ドリーなど、アマとは境界をつくることは可能です。
危険が伴う技術革新
ただしそこで甘んじていると(遊んでいると)気が付くと、自分達の仕事がなくなるような気がするのも確かです。
そもそもおとこはハードフェチ。男と女の違いは黒が怖いか かっこいいかの違い(多少強引ですが)。ハードウェアを使いこなして特機でコスト上乗せするより先に、素人(お客さん)の方が先をいく恐怖もあります。
もっとも私も含めてなんちゃって映像マンが増えることは、産業発展に寄与するかどうかはさておき、アマチュアの方が4Kでプロは1K未満という本気で冗談を言えない時代が近づいているように思えます。
しょせんは道具。答えはお客様にあり。今日もそれを感じた1日でした。
手段と目的をはき違えない様、業界がダッチロールしないよう、ユーザの立場にたったかじ取りが必要なのかもしれません。 |