見えるようで見えない
誰しも、日々、何かしら判断し行動していると思います。しかし最近、その回数がが大幅に増えているように思えます。
社会人なら、特に流れの激しいIT や映像業界では当たり前のことですが、同じ業務フローの中で動いている場合は、仕事の振れ幅も大きくはなりません。
しかし動き自体の本質が、役所との協同事業の進め方しかり、神道に関する新しいプロジェクトだったり、新ジャンルの映像案件だったり、ARの動画活用を考えるプロジェクトだったり、新しく知り合った人とのタッグだったりすると、どれもこれも前例がないので判断がつきません。
だからこそ様々な判断材料に対して、精一杯、最善を尽くせる方向を選ぼうと思うのですが、予期せぬことが起こりすぎてなかなか、思ったように舵がとれません。だから面白いのですが、最近はちと大変さが増しているような気がしています。
ものごとをうまく運べる人
頭の良し悪しは関係なく、ものごとうまく運べる人は、とことんシンプルに、何がきても動じない、いや設計段階であらゆる想定をして、既に対策を持ち合わせているのはいうまでもありません。そしてイレギュラーに対しても、保険をきっちり持っている。
このあたりは個別の技術がどうこうではなく、既に成功のプロセスを知っていて、どんな案件がきても、こなせる。それが自分の得意分野でなくても。人、モノ、金、そして志があれば 時間はかかろうが可能になる。本来ものごとはやはりシンプルなのかもしれませんね。
キリでベルトに穴をあけよう
そういえば昔、師匠に言われたことを思い出しました。
ズボンのベルトに穴を開けたことがあるか?と。
太いキリでいっきに、希望するサイズの穴を開けようとすると、ベルトそのものに圧力がかかり、うまく穴が開かない。それどころか変な部位に圧力がかかってシワや傷が付いてつかいものにならなくなる。
しかし小さな穴を少しづつ少しづつ開けていくと、あら不思議。だんだん良い感じの穴になる。
これと同じだという。
まさに小さなことの積み重ねが必要であるとともに、それ以外は考えず、それひとつに注力せよというアドバイス。
たぶん、これが出来ていないがための現状なのかもしれません。
凪の状態の海面は静かで、安定しています。しかし、前に進もうと何かアクションを起こすべく、重心を片方にかけるだけで、その反動がやってきます。こうやって前に進んでいくことが良い進化の過程だと理解しています。
しかし多方向に揺らしすぎると、力が分散して沈むということを示唆しているのかもしれません。 いずれにせよ、ベルトの穴は、おなかを緩める方ではなく、絞めるほうに開けたいですね。(笑) |