映像マルチ編集、音軸で繋がれば 後は選択だけの楽しい作業、いやリカバリーショットだけでいい
かつて映像製作(記録など)は、カメラワークがダメだったらどうしようもなく、だからブレにくいものが必要で、結果、とてつもなく重く精度の高く 高価な三脚を持ち運んで 撮影をされていました。
もちろん最大の要素はカメラマンの技能であり、こればかりは、新規参入者とベテランではとてつもなく深い溝があります。センスもですが。
誰もがカメラを回す時代とは言え、現在もそれから大して状況が変わっていないかと思いますが、画質がデジタル一眼レフやミラーレスの明るく美しい映像になるに伴って、さほど重い三脚は必要でなくなりました。
本来 良い三脚とは
前にも後ろ上にも下にも全体にバランスが取れているから、どこだってピタッと止まれる・動き出しがスムーズなものがいいのですが、軽いカメラになり、しかも長玉は前が重くズーム行為もシーソーの縦方向ではなく、ねじるように横回転方向に動かすなど、ビデオカメラ時代とはまったく重心も操作も難しくなったように思います。
パン棒をもって、左右に振ろうとしても、ぎこちなく、カクカクになってしまう。だからカメラ下の回転台を両手で持ってゆっくり回す技をやろうと思うのですが、それもぎこちない。
さらには、手ぶれ補正を切ってしまうと、かえってぎこちないパンになる・・・というのは、やはり最適化されていない三脚とカメラを使っているからだと認識しています。
でもマルチカメラになれば
むしろズーム行為や、パンアウトといった絵を決める途中の絵は不要であり、よほど狙いが無い限りは、ユーザ側の立場になれば すぐに絵を見たい欲求の方が高いものと思います。音楽ものMTVなどの若者向け映像は、変化を楽しむものは、マルチでさらに クレーンやジンバル、固定は案外少なくて、パンやズーム、演出上なんだってありだと思いますが。
いずれにせよ、カメラ台数は沢山になってゆき、特に記録用途ではあまりカメラワークが必要なシーンも減った様に思います。
その場合、映像クオリティは、カメラ台数が多い分、見た目は華やかになっていきます。
が、映像編集はそれなりに大変になっていきます。
マルチカメラ編集の起点
各種カメラや、PAさんからのLINEの音を合わせることがスタート地点になります。
DavinciResolveの音軸での自動合わせ機能は、逸品であり、それも楽になってきました。
ということで、収録した映像と綺麗なLineの音声をもらえば、ミスなく,全てがあっさり繋がるのはほんと気持ちいい。
念のため、カメラで数フレームでも音や映像の遅延があると地獄が訪れます。だから普段からきっちりシステムを作る必要がある
まさに、一番大変な音軸で映像を合わせる作業が終われば、後は楽しい作業になります。私だけ?
まるで目の前でそのイベントが再現されたように、マルチアングルからいろんな映像が出てきて、そのベストを選ぶだけで、完成できるのですからまさにディレクターの視点。(ミスがあってもすぐに修正が可能)
いや、全てそれをやっていたら、実時間以上かかってしまうので、やはりスイッチングしたものを収録して、リカバリーショットだけを映像編集でやってしまうことが、今どきの映像編集ではないかと思います。
これなら 3日もかからない!猛烈スピード納品で 最速ビジネス。お客様にも喜ばれる高循環が訪れる。カメラ台数が増えて お客さんもスマホカメラを持つ時代もすぐそこ!