パンフレットの記述を観ると 夏の陣があった大阪城、習っている朱子学、広島の浅野家など、なんだか造営した石川丈山さんの歴史が身近に感じるから不思議です。あらためてでこぼこという表現はとても解りやすく、思いは宿る、コンセプトというのは本当に大切なんだと言うことが解ります。
石川丈山が作ったお寺
1583年 三河国に生まれた。家康公に仕え 近侍となった。
大阪夏の陣では 功名を立てたがそれを最後に徳川家を離れ、京都にて文人として
藤原惺窩(ふじわらせいか)に朱子学を学んだが
老母のため、広島の浅野候に 十数年仕えた。
54歳で京都に帰り、1641年 59歳で詩仙堂を造営し、
没するまでの三十余年を清貧の中に、浸食を忘れて朱子学を楽しんだ。
隷書、漢詩の大家であり、また我が国における煎茶の開祖であり、90歳の天寿をまっとうした。
現在詩仙堂と呼ばれているのは、正しくは「凹凸窠(おうとつか)」であり 詩仙堂はその一室である。
でこぼこした土地に建てた住居という意味である。
詩家36人の肖像を狩野探幽に描かせ、頭上にそれら詩人の詩を 丈山自ら書いて四方の壁に掲げた 詩仙の間を中心としているところから呼ばれている。
鹿猪が庭園を荒らすのを防ぎ、静寂の中にこの音を愛し、老隠の慰めとしたものが今も残る。
現在は曹洞宗大本山 永平寺の末寺。五月下旬のさつき、今の紅葉等が素晴らしい。
ということで、とっても短い 詩仙堂の紅葉動画です。