進化の裏側でついていけないものが大半のIT世界

Windows10以降、OSのアップデートが無料になったのはスマホのそれに慣れたものにとってありがたいと思うものの、Anniversary Updateといった各エディションのような、それなりの大型アップデートが年に何度か予定されていて、万が一、アップデートに失敗・ひっかかったら最後というのをご存知でしょうか。多少大げさにいいましたが、各エディションのサポート期間終了がどうやら1.5年ぐらいなのです。

たとえば健康的なPCであれば、現在の最新バージョンは2018 年 4 月 30 日にアップされた Windows 10 バージョン 1803 と呼ばれるものが入っていると思いますが、この場合、2019 年 11 月 12 日でサポートが切れるということになります。(バージョン情報はコントロールパネル-システムからバージョン情報をたどるとみられる)

もちろんWindowsXPWIndows7と同様、サポートの終了後はセキュリティ更新プログラムの提供がいっさい受けられなくなるため、利用の継続は推奨されないのですから、企業としてはなかなか怖い話です。せっかく新型にしたのに・・・なところも。しかも Home エディションでは、機能更新プログラムの延期がサポートされておらず、通常は、示されているサービス終了日より前に新しいバージョンの Windows 10 を受け取れる=サポート終了が早まることになります。

Windows 10 のバージョン履歴 提供日 サービスの終了
Windows 10 バージョン 1803 2018 年 4 月 30 日 2019 年 11 月 12 日
Windows 10 バージョン 1709 2017 年 10 月 17 日 2019 年 4 月 9 日2
Windows 10 バージョン 1703 2017 年 4 月 5 日 2018 年 10 月 9 日2
Windows 10 バージョン 1607 2016 年 8 月 2 日 2018 年 4 月 10 日2
Windows 10 バージョン 1511 2015 年 11 月 10 日 2017 年 10 月 10 日2
Windows 10 (2015 年 7 月にリリース、バージョン 1507) 2015 年 7 月 29 日 2017 年 5 月 9 日
1 Home エディションでは、機能更新プログラムの延期がサポートされていません。このため、通常は、示されているサービス終了日より前に新しいバージョンの Windows 10 を受け取ることになります。

 

他人にコントロールされる怖さ

まぁ自身の意思でアップしないのは自己責任の範囲ですが、PCが少し古くて何らかのハードウェアが引っかかってアップできなかったとしたら(ずいぶん存在するだけに深刻)不幸なことです。

この話はMicrosoftだけに限りません。

アップルがiOS11で32bitアプリにさよならを告げた影響に加え、PCからAPP Storeにアクセスが出来ず(リンクを隠したようで、かろうじて見える手段もある)、かつPCでアプリを購入してiPadに送る手段が閉ざされてしまったため、非常に設定しずらいものになりました。

しかも動画データを大量にコピー出来た、iPadをUSBディスクにする便利なGoodReader USBさえ使えず、Windows10用に進化(退化)したiTunesがMusic系に特化してしまって、四面楚歌状態で困ってしまいました。

結局はごにょごにょしたらやれる手段が見つかってほっとしましたが、いずれふさがれるでしょうから怖い話です。

もう遠い話になりましたが、元SEとしては、企業の情報システムはいかに息の長い設計ができるかが勝負ですが、こういう流れになると、よほど特殊なものは導入してはいけないですね。インフラエンジニアと、そのマニュアル作り、実行者が一番苦労しているだろうと思います。

ITをかじっていないものはいつもぼったくられる時代だから、もうこの世界の裏側、見えないところにはオバステ山が広がっている....

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