映像家にとって便利便利になっていく

なぜなら映像を撮るカメラの進化はもちろん、それを編集するツールの高性能化、高速化さらに無料化があります。

機械群がどんどんコモディ化と言いますか、低価格化していってさらに扱える人間も増え、人件費も安くなっていくと、今まで特殊な人しかできなかった映像制作に関わる作業がどんどんアマチュアでもできるようになった。もちろん演出やディレクション、プロデュース、カラコレ、音声といったプロフェッショナルでしか難しい部分は多大に取り残されてはいますが。

これはリスクの反面メリットでもあります。

今回、極めつけは音声の入力です。昔は個々の機械の中に、つまりパソコンの中にあるCPUとディスクがその能力を決めていました。スピードが足らなかったということもありますが、圧倒なデータ量とそれを処理する仕組みがなかったと言うべきでしょう。

今やクラウド時代。手元はネットができる程度ですが、バックエンドには、世界中のユーザをデータの入力ソースとして持ち、データウェアハウスというような数字すると何十年、何百年分の全てのデータを保存し、かつそれを解析するシステムが発展してきています。

さらにはAIと呼ばれる独自に進化する機構まで備わり、囲碁の世界では、なぜその一手が打てるのか、人間の頭脳の最高峰でさえ理解しきれない・勝てないほど高みの領域を極めるジャンルさえあります。

 

文字おこしを楽に安くする

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完ぺきには程遠いですが、動画ファイルを再生してリアルタイムに解析できたことに驚き!

話を戻して、まさに映像マンとしては文字おこしとか、文字入力というものは結構面倒くさかったジャンルの一つでしたが、しゃべる声をほぼリアルタイムに正確にテキストに置き換えられる時代がすぐそこまで来ているということは、大変ありがたいこと。結果、視覚障害や聴覚障害のある方にも配慮された映像が豊富に出てくる兆しになると思います。

あるゼミでの教授体験談によると、今時の学生は録画したiPhoneにイヤホンをさして聞きつつ、手元に置いたiPadに向けて声を発するといいます。確かにノイズが少なく確実な方法ですね。

それよりはもっと楽だと思いますが、今回Googleドキュメントと映像ファイル(ピンマイクの声)を同時に並べて、再生&文字認識させたら、結構いけたという話です。専用ソフトとしてはvoice Rep Pro2とかAmiVoiceとか、ドラゴンスピーチが有名ですがなんとこちらは無料!ほんとソフトの世界はNO1しか生き残れない時代になってしまったという感じです。

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