インドネシアのバリ島に行ったことがありますが、初めて飲んだコーヒーに驚いたことがあります。味がどうのこうのという前に、コナ成分が沈殿していて、上の方だけを飲む方式だったからです。
そもそも作り方が全然違っている
全体的にラフで、日本でいう抽出という行為をすっ飛ばしたバージョンと表現するのが近いでしょうか。なんせ焼きムラのある焙煎豆を砕いてできたコーヒー粉の上からお湯をかけるという、インスタントコーヒー状態で行っていたのが印象的でした。
コーヒーの原点はエチオピアとされていて、記憶が確かならヤギ飼いがハイになった自分のヤギをみて、不思議な実を発見したといいます。やがて眠気覚ましの薬として、宗教の中で使われるようになる。カフェインが僧侶を眠らさずに修行させるのに都合よかったのでしょうね。小乗仏教のようだ・・・(笑)
話は違いますが、日本のお漬物の発見が、海に近い神社にダイコンや白菜などの野菜を奉納していたら、発酵した美味しい匂いに気づいた という話に近いのかもしれません。
とにかく小麦や米、オリーブ、宗教など、やはり人間に本来必要なものは、人類創生の後、早々に与えられているということが解ります。無料というところがポイントで本来は飢える人がいないように出来ていたのです。
1日3時間以上のコーヒータイム?!
エチオピアでは毎日コーヒーセレモニー、つまり儀式が行われ、すべて女性が準備するといいます。しかも同じ豆で3回湯通し(抽出)をするというから、さぞかし1回目は濃く、最後は薄いになるだろうと思いますが、同じ客にふるまうというから、なんとも面白い文化です。
ということで、コーヒーの日に現地人を招いた儀式を見られるということで博物館に行ってきました。施設内での火はご法度ですからコンロだったのですが、結構な時間、鉄板の上で豆を焙煎していたので一気に部屋は煙で充満しましたが、香ばしい香りが全体で共有できました。おやつもポップコーンと麦?でなんともこちらは体に良さそうでした。
とにかく日本のセレブな主婦がランチで長時間だべっているように、現地でも1時間以上かかるセレモニーを1日3回するらしく、さすがコーヒーの原点の国だなと思いつつ、コップに残った絵柄で占いをしてしまう女性の話好きは世界共通なのだと思ってしまいました。(笑) |