たかがPowerPoint、されどPowerPointです。なぜならば、動画の埋め込みをサポートし、スライドショーでは画面と画面の間を洗練されたトランジションが見栄えをアップする。
さらにさらに、ペンによる手書きをサポート。その中でもペン手書きは、相当に高いポテンシャルをもっていると感じています。
かつてAfterEffectsが面白かった時代は、こういう手書きの文字の筆跡アニメーションイフェクトをつくるのに、イラストレーター形式で書いた絵を、1こまづつ消し込んでいって、リアルタイムに書いている風に出力して喜んでいました。
しかし時代はリアルタイム。GoProの動画がTVで受け入れられ、ユーチューバーの未完映像が市民権を獲得した現在、ある種エラーすら楽しみのエッセンスだと許容されるようになった今、リアルタイム系ではなく、静的アプリの終焉は近い気がします。
つまり一つの動画をつくるために、ローカルでしこしこと作ってレンダリングしてやっと公開、という流れではないということ。動画も構成要素の一つだし、もうテロップを編集ソフトでつくるべきではないということ。
PowerPointのスライドショー=コンボ作業の披露
スライド画面では、誰しも高性能なPCは不要で、文字やイラストの他、構成要素としての動画も入れられます。同等に比べたら怒られますが、AfterEffectsが担っていたコンポジション機能を、リアルタイムまたは、即席で反映させるパワーがあると確信しています。だからこそ、PowerPointプレゼン画面で文字入力可能な機能というのは、リアルタイムでのコミュニケーション機能を劇的に加速する予感がしています。
絵に書いた餅かもしれませんが、どこまでできるか5/3のイベント生中継では、その一部実験をしてみたいと思います。
ビジネスの変化の流れが大きく変化
極端な言い方をすれば、ビジネスは売りてと買い手。それをつなぐものがHPだったり、商品紹介ビデオだとすれば、メーカーが消費者と生中継でつながり、売るという流通経路をすっ飛ばしたものになるのが、最終地点。
昔はメーカーではできなかった広報や、よりよく見せるために、広告代理店が見栄えを良くし、タレントをブッキングして、静的なCM的なものを見せていました。
しかしFacebookが根付き、TwitterやLineが登場し、Youtureが出てきた。そしてそれらのSNS自身がYoutubeに飛んで行かれるのを恐れ、ユーザの可処分時間を奪うべき、リアルタイムメディアを内包すべく動いている のが現状。そういえばTwitterがニュースメディアと提携という話もありましたね。
つまり静的なものから、リアルなものに、買い手であるユーザの目が映ったといえます。
さらには多少高価であっても、生意気な冷徹で、感情のないやりとりショップよりも、近い立場の人にお金を払う流れが出来てきたのだと感じます。まさに物々交換の極めで、それに世界がつながるネットワークがかつてのそれよりも進化させたという感じでしょうか。
もちろん、ユーザとメーカーが繋がり、直接売買するのがベストとはいえ、良いものをどうすれば知ることが出来るかという問題はつきまといます。
それがAmazonだったりするわけで、その中の評価システムが、それを高めるような気がします。消費材などは声で注文出来る流れは今後さらに本格化するとは思いますが、大きな消費の流れが変わるタイミングにきたのだと思っています。