生中継の技術は映像制作に格段の進化を与える

ほんと何度も書いてますが

ビジネスにおいて、後から編集する という行為は割に合わなくなった と感じています。ツール群や素材が豊富になった反面、少なくても納品までに時間がかかればかかるほど、お客様の期待値が上がってしまいます。

映像制作はちょっとしたカットの繋がりや、音声のボリューム調整など、案外表立って見えない処理に時間がかかったりするから、大変です。しかも何度も再生して確認するから実時間の何倍もかかる。

大変というのは、必死でやっていても、気付かれない。下手をすると、これだけ時間がかかってこれ?と言われかねない恐ろしさがあります。(お客さんが経験者なら理解頂けるのですが)

 

そういったクレーム経験はないものの

プロでない人でもセンスある方が映像制作すれば、少なくても見よう見真似で そちらの方が優位になることもあるから恐ろしいんです。

これは安藤忠雄が建築写真集を作ったらバカ売れするのに似ています。カメラ技術よりユーザ目線の優先度が圧倒的

もちろん編集マンにもエンドユーザ目線は必須ですが。

 

センス>規格

例えば、映像の方にも再生メディアなどによって、それなりのしきたりがあって、例えばDVDな2時間以内だし、色表現がファイル再生では綺麗でも、丸められてしまって汚くなることもあって、24P撮影時でのMPEG出力設定&エンコード設定含めて、きっちり規格通りに編集を仕上げる必要があるのです。(絵が汚くなる)

ブラックボックスの便利ツールでは、基本を学ばなくてもそれなりに出来てしまうから面倒、知っている人は、フレームレートやホワイトバランス、音声平準化、そして定期的なバックアップなど、基本処理から入るから、結果的に、何もしていないようで、大変な時間差が出来るのです。

結局はクオリティをどこに持っていくかで、作業時間が大幅に変わるのですが、iPhone撮って出しが綺麗!これでOKなことも増えていて、最後はプロの技をいかに早く出すかがポイントになるのではと思っています。

ということで、生中継は台本や、出し絵、トラブル時の対応策など 下打ち合わせが欠かせません。まさに準備時間はかかるものの、原則、本番当日に納品が終わるため、むしろ、上の基本処理も内包させつつ、プロとアマの差がつけやすいと思っています。

もちろんプロは、ネット回線が不十分な時でもバックアップ収録は考えているでしょうし、プロとなんちゃってプロアマチュアとの差が歴然とする最後の砦だと思ってます。

真のプロとの差は、トラブル時の対応力、引き出しの多さだったりします

 

映画はやはりプロの領域?!

もちろん音声さんや、照明さん大道具さん俳優さん含めて、きっちり絵作りする映画のような現場は、アマチュアが勝てる領域はあまりないと思っていますが。(一日店長のような名ばかり監督もいるかなぁ)

ということで、またまたキースイッチとキャップを変えた音テストをやってみました。

一応、3カメでグリーンバックも使用していますが、撮影は数時間、編集は数時間という理想的な形で完了しています。

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