宣伝会議2014.10月号を読んだ

特集1は動画で動き出す

前回少し触れましたが、実際に買って読んでみました。以下、興味ある事例部分だけ抜粋・引用し、青表示の矢印以降、自身のコメントを書いています。興味ある人は全般に参考になるのでぜひ買って読んでください。

・2014年は動画元年

--> 今年こそ本物かも

・サントリー

シェアされた動画 忍者女子学生 1ヶ月で約 600万回

広告っぽくみせなくした。サントリーCCレモン。最後にちらっと表示。
全員がスマホで撮影。絵コンテもなし?膨大な素材を編集したそうです。

-->メーカー名を出さないことが、ネット動画の潮流ですね。まさに忍者のごとく。画質的にはやはり長時間は苦しいと感じました。

・日本IBM

made with IBM
世界17カ所をクルーが周って撮影。全世界のソリューション活用ユーザー先で、何が実現できたかを紹介。事例40本と社員インタビュー20本、1本約30秒の動画。

特設サイトには、担当者の連絡先も掲載。顧客の直接窓口を作った。

今後は動画の松竹梅を使い分ける。それぞれテレビクオリティ、社員自ら撮影するフットワーク軽いもの、その中間

--> 松竹梅はまさにそうだと思います。圧倒的に社員自らの撮影が増えると思います。大手の法人であっても個人を出す必要に迫られているのだと感じます。

・オーネット

おかん 登場でアクセス数だけでない刈り取り率をアップ。ゴールは入会してもらうこと。ビデオ広告は初めて。今が最適なタイミングと判断したから。
結果、PC向け配信バナー広告と比べると約6倍のコンバージョン率を資料請求をラストに、年齢ごとのキャッチコピーと、バナー画面でABテストを実施。

--> いいにくいところをアニメでやるのは、見事だと思います。年齢によってコメントを変更しているところも芸が細かいです。映像の最適タイミングはまさに今だと感じます。同業他社がまだやっていないのであれば絶対この差は大きくなるだろうと感じます。昔は様子見で2番手が手堅いポジションでしたが、ネット時代は優劣がつく。やはりユーザにとって二番煎じに見えることはさけたいと思います。

・ネクスト

不動産 住宅情報サイト HOME’s

ネット上の様々なサイト誘導策に疲労。 集客単価 の高騰。
これから本格化する動画広告、他社に先駆けて勝ちパターンを見つけようと考えた。

同時に転職が決まったサラリーマン二人が、ホームズをどう活用するかや、YouTuberとして有名なしゃべる猫、しおちゃん を起用したバージョンなど、3つを制作。しおちゃん動画がオーガニック視聴がその他を上回り、YouTube内検索から再生回数が落ちない結果に。

やればやるほど、あれもできる、これもできると可能性が広がる面白さを感じている。

--> 若い企業で、かつ若い担当者に決裁権限が降りている会社は強いなと感じます。

・ライザップ

マンツーマンの指導でボディーメイクするプライベートジム。
急成長に伴い、店舗数とスタッフの数が急増の中、企業理念の共有が課題になった。

各店のスタッフ仕事場に密着したプロジェクトX風のドキュメンタリー風の動画。約10分の映像にナレーション、字幕付き。要所要所でのスタッフの熱い思いがわかりやすく編集されている。

月一度の新作作り。全スタッフ400名の研修会で上映。体験の共有、親近感が湧き、情報が深まり仲間同士の結束が強くなった。自ら出たいモチベーションアップに繋がった。

理念:ゲストに人生最高の体と自信、そして期待を上回る感動を提供し、生涯のパートナーであり続けること

--> 社員を喜ばせるから、会社がよくなる。身近な良い競争心をあおることで負けるかが出ると思いました。情報共有は企業上層部にとって必要ながら、なかなか社員がシェアしにくいもの。それを大手を振って取材できるのですからうまいと思います。一方で実力があっても取材されたくない人は辛い世の中になったものです。

・インハイ.tv

テレビでは限られた放送だったスポーツ競技。
大塚製薬が協賛し、スポーツ動画のネット生中継が始まった。
10代の運動する若者にポカリスエットに親しんでもらいたい。

今では高校生の8割がスマホを所有しており、Ustreamを使えば低コストで動画配信できる。
応援に行けない生徒や保護者が応援出来るようになった。生中継、毎日のハイライト動画、選手メッセージ、自分たちの写真アップすると、自動応援動画が清々される。

--> 見たい人が全国にいる場合は、事実上、生中継しかないんだと核心がもてます。結婚式であろうと、企業イベントであろうと、生放送などのリアルタイムに近い映像が圧倒的多数になると感じます。

・コクヨ

コクヨチャンネル(ザ・コクヨGメン)
自社商品や取り組みを紹介。攻めの広報。商品の魅力を動画で紹介。社員自らが調べる。商品の使用ポイントは取説の部屋。低予算のため、社員が出演する。てがきびと では、手書きの良さも伝える。ネット通販のリンクボタンを設置後、25%が通販サイトを来訪。

自社商品をユニークに紹介。1万4000点の製品群。プローモーションひない製品が多い。
これをコストのかからないコクヨチャンネルを通じて訴求を図っている。

お客様相談室には、使用方法などの多数の問い合わせがあるが、電話、メールでの説明が困難なものも多い。動画になってから販売店から店頭で活用したいなどの問合せも増加。

--> 全てのマニュアルにはメーカー担当者の動画がくっつく、企業は全部このカタチに集約されそうな気がします。そろそろ本気で映像部門をつくる企業も出るでしょう。一方で感性を要求される映像、普段の業務も持たされると負担に感じる人が出るかもしれません。いずれにせよ慣れれば王道になるでしょうね。

 

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