動画生中継の行方、一般人がナマに向かう

映像活用は大手だけの特権ではない

大手携帯キャリアーの季節ごとの新商品発表会で、大企業の社長初め役員が登壇して、製品やサービスの説明をすることはもう珍しくなくなりました。

内部事情には詳しくありませんが、自社内で配信もろもろ完結しているわけもなく、きっと広告代理店経由などで映像制作会社や配信会社、その他もろもろの業者に多大なお金を払って業務委託しているでしょう。

%e8%9c%80%e5%92%8f%e6%82%84-2017-01-08-18-56-26

改造バカ シーンから勝手に抜粋

しかしやっていることといえば、ワイヤレスや有線といったマイク、BGMや効果音といった音声全般の扱いをPAさんかが行い、複数台数のカメラ、PowerPointなどのスライド、プロモーションビデオなどの映像をスイッチャーで調整し、配信しているだけ。画面はキレイでもとてもシンプルなものになっています。

映像の機材の技術進化はとどまることなく、空中からのドローン映像や、ステディーカムジンバルからの映像、中継からの差込や、スカイプからの通信、スマホからのメッセージなど、一昔前にはマルチメディアという言葉定義にすら入っていなかたっただろう多彩な手段が、ライブ中の素材群にちりばめられています。

そしてこれらは、誰しもが手段を思い浮かべることが出来るように、我々の身近におりてきました。まさに映像のコモディー化。もう外部に依頼する金持ち大手だけのものでなくなったことを意味します。

スマホが写真を身近にした以上に、誰にでもスマホで映像ライブが可能になったのです。

読み書きそろばんに映像が仲間入り

明けまして新CPU! Kaby Lakeを改造バカが生ベンチ! 性能は、省電力性はどうだ!? 「本ナマ!改造バカ」 1月6日(金)18:00より生放送
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/wakiba/1037483.html

H265エンコードがハードウェアで可能に!

H265エンコードがハードウェアで可能に!

新CPU Kaby Lakeが登場し、DOS/V POWER REPORT編集部の発信する生中継を見ましたが、既に外部業者がいないように見える番組もあります。

出演者2名が買って来たCPUを手持ちカメラに切り替えて見せたり、その場でPCを組み立てる様子を見せ、ベンチマークを計ったり、引きの映像に切替たりしてました。SNSコメントに自然に応答しつつ・・・配信が切れたり、ノイズが入ったり、ニコ生中継の延長を忘れて遮断する大ミスさえも生ならではの笑える失敗として、コンテンツの一部と化しています。

%e8%9c%80%e5%92%8f%e6%82%84-2017-01-08-18-56-51 %e8%9c%80%e5%92%8f%e6%82%84-2017-01-08-18-17-35 %e8%9c%80%e5%92%8f%e6%82%84-2017-01-08-17-58-37

さすがにPCのパーツと配信はITそのものであり、この方たちはまさにその技術をもった人たちですが、企業の情報システム部なら十分可能なレベルになったと思っています。

1時間以上の映像を編集する時間もギャラも出せないなら、自分達でやってしまえという流れは今まさに、近づいているでしょう。
生中継–> 自動保存されることを思うと、もう編集してアップする時間をかける意味はありません。とうとうITと映像が一体化したわけで、もうプロの映像業者は、テロップ処理や見せ方の演出提案など、さらに上をいかなければ仕事はないだろうとドキドキしつつ、わくわくしています。

 

コメントを残す