日本病 穴を深く掘る文化

神道や仏教、聖書といった多彩な宗教が国民それぞれに深く根付くこの日本。同様に、製造業も大学の研究室も医療も、様々な業界で深く深く技術や知識を掘ってゆく精神こそが、日本のよさなのかもしれません。

00007-mts_snapshot_00-45_2016-12-04_01-46-47これは他国から攻めにくい島国だからこそ産まれた文化なのだ確信できますが、常に隣国から攻められる国と比べ、深める時間が結構あったということでしょう。

まさにガラパゴスのごとく独自な進化を遂げる日本。鎖国、島国、閉鎖的という言葉が使われるこの囲まれたエリアだからこその進化なのかもしれませんし(他国が競合になりにくい)、世界10位の人口の多い日本だからその中でシェアを取ることは良いことも多いのだと思います。

 

島国が逆効果

しかし今日はそれが逆効果にもなることがあることを深く学びました。

社交ダンスのイベント記録をさせて頂きましたが、状況を聞くと、日本で勝つためには日本での戦歴や日本独自の趣向に合うストーリーや見せ方が必要なようです。

00043-mts_snapshot_00-03_2016-12-04_01-41-47不思議なことにこのカップルは海外では日本トップになることもあるが、日本国内の大会では賞がもらえない・・・外人さんからもなぜ国内トップでないのか?と質問されるようです。

当然、当人達は既に日本は見ておらず、お金も気力も使って本場の海外で成績を残す努力をしていますが文化発症の地で学んだ経験がなく解ったフリをするとしたら悲しい限りです。現在では本場への留学する日本人がかなり少なくなったようで、既に韓国や中国が成績では上だといいます。

そして可笑しい話が、国内での大会で、日本人が100%占める大会では勝てなかったけれど、外人審査員が入った途端、成績がトップクラスに変わったということ。

つまりは、はっきりとここに日本病が蔓延していることを示しています。そう、社交ダンスもガラパゴス化していたということで、本場では評価されないものが評価基準になっている。特別な助成金はある企業のために創設されるのと同様、彼らがこういう悪しき文化を壊して、本場のノウハウと日本のよさをミックスし、より洗練されたものに進化してくれることを願っています。

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