3時間の映像をDVD1枚に

写真 2016-02-17 7 53 45今年も恒例の保育所さんの生活発表会の映像編集をしています。毎回悩ましいのが、3カメの映像編集の仕上げ、オーサリングに関して。

ご両親としては、大切なわが子の記念すべき映像記録ですから、ジャケットを作り、色あせない、水にも強い高品質な表面印刷を施して納品します。

*写真はまったく無関係(笑)

 

問題は円盤に入れる映像クオリティ

DVDはご承知の通り、一般的に2時間まで収められるとしています。

しかし別の日に年少さん、年長さんの発表があり、それぞれは1時間ちょっとと、DVDの制約を超えることはありません。しかしお子様が年少、年長さん、それぞれにおられる方もおられ、費用のご負担も考えて、集約したほうが見やすいと判断し、1枚に設計しています。

しかし年々、内容が濃くなって、気がつくと、合計で3時間にどうしてもなってしまいます。

 

画質の計算

VHSでおなじみの三倍速という名の、画質を落とせば、たとえば今回なら半分に落とせば、もちろん4時間まで1枚に入る計算になります。勘違いされるかたもおられますが、DVDの規格内でも転送レートを落とせば、画質はともかく、何時間でも入ります

 

MPEG1の最高画質で計算

写真 2016-02-17 22 56 15MPEG-1(352*240) : ビデオビットレート1.856Mbps以下が規格なので、音声をMPEG-1 Audio Layer2でビットレート64Kbps,Stereoで、足し算すると1.981Mbps。

DVD4.7GBですが、メニューや制御情報を差し引くと、4.2GBと仮定。

計算があっていれば(笑)4.2GB=4300MB=34,400Mb
34,400Mb/1.98Mb/s=17374s=4.82時間

という計算になります。

もっと転送レートを低くすれば、6時間でもはいるという計算になりますね。

DVDにブルーレイ画質

そして圧縮をMPEG2ではなく、AVCHDにすれば、ブルーレイ(形式、画質)をDVDの媒体に保存することも可能です。ただしこの場合は、PCと一部のプレーヤーしか再生できなくなりますので、汎用性が落ちますが。

TMPEGEnc Authoring Works5

上記ソフトのヘルプを見ると、DVD-Video 規格では、映像と音声ファイル、DVD-Videoの最終的な合計ビットレートを 10.08Mbps までと規定しています。本ソフトでは、約 9.8Mbps を限界値として扱います。

DVD-R (DVD-Recordableの略)などの記録用 DVD ディスクの規格のほか、ディスクの片面の記録層を二層化し、それぞれの層にデータを記録する規格が登場しています。

1つの層に 4.7GB2層合わせて 8.5GB までデータを記録できます。

 

考 察

写真 2016-02-17 6 34 04しかし、DVDの2倍速はやる場合があるとはいえ、お一人の公演会が一般的。今回はとくに記念になるだけに、画質を落とせば落とすほど、今のハイビジョンTVで見たときのショックは大きくなることが予想されます。

画面に40人ぐらいが入って合唱するシーンは、さすがに転送レートが低いと、醜い映像になります。そのシーンは転送レートを高くする必要がありそうです。

もちろんデュアルレイヤーにすれば実現可能ですが、予算の関係でなんとも苦しいところです。

さぁどうなるか、高価なエンコーダーがあれば楽なのかもしれませんが、技術と時間を駆使して、落としどころを見つけるしかなさそうです。もうエンジニアの領域ですね。(笑)

いや、こういう分野だからこそ、FHDの高画質をファイル化し、ネットやUSBチップなどで保存頂く文化になってゆくだろうと思います。

 

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