ニュータイプのクリエーターインキュベーション装置

sk_mouse_01Livaが火をつけたか、Microsoftが火種になっているのか、超低価格で小型PCがどんどん出ている。

Andoroidも無料で出荷数を伸ばしてきたけれど、やはりビジネス市場で大きな勢力を持つWinwows。このところのOffice戦略もすごいが、こちらもなかなか破壊力が大きい。

そしてIntelの逆襲も相まって、低価格だけれど、それなりの高性能なコンピューターが出る気運は確かに高まっていた。

 

コンピューターは指の上に?

マウスのスティック型コンピュータ m-Stickシリーズ MS-NH。2014年の12月に出荷するスティック型のWinodows8.1。

重さと価格

44gと軽量で、Livaは190g。見た目でわかりきっていたが、1/4のサイズ。しかも価格は、OSが入ってなんと私が買ったLivaよりさらに安いWebサイト価格1万9800円(税込)。

そして電源。HPを見ると、周辺機を接続しない状態で、約 2.5W / 7.4Wと、5V2Aの10Wよりも少ない計算になる。

Livaが消費電力が低く、最大5V,2.1Aしか出ないモバイルバッテリーで駆動するとはいえ、付属のアダプターは3.1Aの出力を持つ。

それがこのUSBチップサイズのブツは、2A以下で起動するような数値だから面白い。活用方法が様々思いつく。

 

性能に関して

4コア4スレッドと、この数値だけを見るとすごいけれど、雑誌社など、早々にテストしたところからの情報を見ると、同じCPUを搭載するタブレットと比較するとCPU性能が抑えられているようだ。

うちの黒Livaが無駄に?容積(タッパ)がある理由は、ファンなしの冷却をするためだから、さすがに放熱を考えると、CPU性能を抑えるのは仕方ないのだと思う。

いずれにせよ、PCの逆襲が始まったような気がする。単価を思いっきり落とし続けて、PC会社はどこへ向かうべきなのか。様々な機器がネットワークに接続される時代、搭載数が多くなるので、単価を下げても大量に買ったもらう方が儲かるかもしれない。BlueTooth4.2がネットワークを超えることもあり、どこにある機材であろうと、遠隔地から操作できない機器は売れないかもしれない。(セキュリティー問題はあるとしても)。いずれにせよ他人事のようで、この先発展のため、頑張ってほしいと思う。

 

PCの変態

SONYのバイオタブレットのように、クリエーターに特化して、5K再生レベルまで高めるのも一つかもしれない。あれがバッテリー駆動で8時間以上動くのだから、これからのCPUは、タブレット側搭載のGPUの恩恵を100%うけて、ビデオ編集も、ビデオ生配信も楽勝になるのは間違いない。

レンダリングで配布しやすくしていたものが、今や、1GB程度なら無料で送れるサービスもあるので、時間を惜しんで、そのまま送った方が効率が高い。無線LANも早くなったものだ。

話がぐるぐる回ったが、結局、テレビはただの箱になりつつある。このスティック状のWindowsをテレビのHDMIに接続するだけで大型モニタ―になるだけでなく、使い慣れたキーボードなどの入力装置を使えるのだ。

テレビ業界の首領(ドンならぬ鈍)達が認めたくなくても、Youtubeの広告費は、テレビのそれを、1兆8千億もの額を、2020までまたずして逆転するのだから。松下電器は水戸黄門を終わらせてまでも、見切りをつけたのはさすがというべきだけれども、その変化のスピードは、誰もが予期しないほど急加速している。

 

vaioのDNAと新会社の試練

話を少し戻して、独立会社となったVaio。最近日経トレンディのポッドキャストに開発責任者が登場していた。超高性能を小型化する基本技術を使って、OSにこだわらないユーザの便利を追及し、クリエーターをサポートするだけでなく、クリエーター自身を増やすインキュベーションマシン、インフラになるといった言葉がVaioZ大好きだった人間には、とても嬉しく、気持ち良かった。やはり技術は偉大だ。そして作り手の想いは確かに製品に伝わる。

そしてもう一つ、生声を聴いて知ったのだが、Vaioという名前はアナログからデジタルへというメッセージが込められていた。VAが波を表すアナログ、IOがデジタルといった具合だ。とても洒落たコンセプト。コンセプトメイキングは流石。

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