映画 かば を観た(ネタバレなし)

映画感想(ネタバレなし)

月曜日に十三(じゅうそう)の映画館まで歩いて出かけ、久々の映画を観ました。

この場所は、実は前週の金曜日にも、とことこ10Kmほど歩いてやって来たのですが、まさかの1時間前に入ったら当日券は売り切れという残念な表示を観て、思わず受付で予約をすることにしたのです。

お陰で帰りは淀川堤防沿いを歩いて御堂筋線にまで東に進んだのですが、雨上がりということもあって、大きな虹とも出会いました。

 

で、月曜日

20時からのスイミーの準備をしつつ、映画を12時から2時間弱観ました。

実はこの映画を担当された音声さんから、音声編集作業の一環で、数十秒の絵を観せて頂いていたからまったくビジュアルは初めてではなかったものの、内容は濃くて、こんなにボリュームのある映画だったのかと、驚きました。

映像の綺麗さというより、むしろ最初の絵の汚さでB級映画の予感ドキドキししつつ、不自然なドリーショットや揺れに心配が増えつつ音声の綺麗さと、圧倒的なストーリーにはまりつつ、レンズが変わってボケ味(絵)が綺麗になっていった・・といった方が正しいかもしれません。

度も胸が苦しくなりつつ、笑いもあって、揺さぶられる。

人の涙腺が緩む時というのは、相手の立場になって相手の感情と一体化し、辛くも嬉しくもなった時だと思っていますが、この起伏が何度もおこる疲れてきます。

が、テンポも良いので、気付けば終わっていたという感じではありました。月曜日のお昼とはいえ、観客の年齢層もバラバラで幅広く、良いバランスだったように思えます。

もちろん良いエンディングだし、基本は明るいストーリーなんですが、主題、メインテーマである物理的にも住んでいる人の心の奥底にもある部落や差別といった環境の上で、育った子供たちの学校物語だからこそ、その他の地域との接点で差別やいざこざが絶えない。

 

強くなければ生きていけない

という言葉はありきたりだけど、強いメッセージとして伝わったことは確かでした。

狙ったわけではないでしょうが、今のコロナ禍でこそ、通用する映画だし、満員御礼が続く映画だけに、これからも広がったらいいなぁと思います。

特に人と向き合う職業、例えば今回の主人公の一人 新人教師にはぜひ見て欲しい映画だと思うし、弱い立場になったことがない人には特に良い経験となると思いますので、ぜひチェックしてみてくださいませ

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