タイトル: 関西テーラー業界の周年記念イベント向け 各人プロモーションビデオ
業 種: 紳士服製造販、オーダースーツ、洋服仕立工、洋裁師、テーラー
カメラ台数: 1台
動画尺: 約90s(1作品につき)
モデルの有無: お客様
納品物(先): ファイル納品(イベントでの個別再生)
効 果: 皆さま初の映像のプロモーション撮影でしたが、50周年に向けて ベテランも若手もコンテストを盛り上げるために工夫を凝らし、メンバー一致団結に繋がった。

経緯、概要

紳士服テーラーメイド業界の技術イベントは従来クローズドで実施していました。しかし50周年の記念を機会に一般に広くOPENにして、テーラーの仕事を解りやすく伝えるため、映像を積極活用することになりました。実際には登場者すべてが何らかの動画をスクリーンに表示するもので、各テーラーが作品とともに登場する際に、作る工程やプロモーション映像が楽しめるという賑やかな趣向となりました。

紳士服の技術集団だけに一見派手さはありませんが、中に入ると国から褒章をを得る技能を持ち、世界大会も経験するワールドクラス。そんな業界を代表する重鎮達が、お客様からオーダーを受けて、それを仕立てていく工程を纏めてショートムービー化。また若手は基本的に手作りで映像も撮影しプロモーションビデオ化しました。

撮影はテーラー各自が撮影したものを編集、または一部のみ当社が撮影、編集するという2種類で実施しました。もちろんアーティストが多いので、BGM込みで編集まですべて自作された方も多かったです。

あらためて思うのは、この世界も映像業界に似たところがあって、お客様のご意向&ご要望をお聞きし、プロの目線でアドバイス。そして共同作品にしていくという工程を踏みます。さすがに数日でできるわけもなく、生地選び、体の寸法を測り、裁断や仮縫いを経て、最終の縫製、そして完成と何か月もの期間がかかります。

さすがに撮影後の映像シナリオ変更と同様、高価な生地を切ってしまってからは後戻りできませんから、最初の設計にあたるご要望のヒアリングと体の寸法を測る工程はとても大切になります。やはりプロとアマの違いは、製作納期を守る(納期を決められる)ということ、プロという責任感と自覚をもって、お客様に接することができるかどうか(値段以上の価値を与えられるか)、そして何よりも気の遠くなるぐらい数を、何十年もかけて得た経験と自信。

一つ一つの動作に無駄がなく、目の輝きが違う、気迫というのか、安定感というのか、老練というのか、そういった任せきることができるという安心感を身近に見て感じた次第です。

音楽はすべて「甘茶の音楽工房」さんから利用させて頂きました。ありがとうございます。
music: Music Atelier Amacha